喜びの大舞台でまさかの出来事だ。ミラノ・コルティナ五輪で2月8日(現地時間)にフィギアスケート団体戦の表彰式がおこなわれた。そこで発生したトラブルが“前代未聞”だとザワついている。
「選手の命」スケート靴が損傷
金メダルを獲得した米国をはじめ、上位3か国の選手たちが上がった表彰台。通常スケートの表彰台は、刃を傷つけないように柔らかい素材で覆うなどの対処がなされる。しかし、なぜか今回は覆われておらず、ザラザラのアスファルトのような状態だった模様。表彰台に立った選手たちの、スケート靴のブレード(刃)が損傷する事態が発生してしまったのだ。
銀メダルに輝いた日本選手たちも同様のアクシデントにあい、刃の修復を余儀なくされている。日本スケート連盟は国際スケート連盟(ISU)に報告するとともに、日本オリンピック委員会(JOC)を通じて大会組織委員会に抗議をおこなった。
「日本連盟によると、破損した刃は9日の午前中に専門の工房で補修を受けたとのことです。“引き続き選手のために必要な対応をおこなって参ります”とコメントがありましたが、今後の影響が心配ですね。ミリ単位の感覚の差が、選手にとっては大きな結果の差につながります。研ぎたてを好まず、試合の数週間前から逆算して準備するという選手もいますから……」(スポーツ専門誌ライター)
まさかのトラブルに、ネット上では「大問題でしょ。スケート靴は選手の命ですよ」「ただ研げばよいというのではない。日頃は選手の癖など熟知した職人さんが研いでくれてるだろうし」「ブレードの細かな状態は素人には想像もつかないくらい繊細。次の演技に影響が出たら誰がどう償うのか」「スケートのこと何も考えていない人が素材選びをしたんだろう。スケーターがどれほどブレードの状態を気にしているのかまったく分かっていない」など、怒りの声が殺到している。
メダル「破損」も続出
今回の五輪をめぐっては、なんとメダルが「壊れる」というハプニングも多発。アルペンスキー女子滑降で金メダルを獲得した米国のブリージー・ジョンソンも被害にあった。表彰式でメダルを受け取った直後、メダルとリボンをつなぐ金具が壊れたという。会見では「興奮しすぎてジャンプして喜んだら壊れてしまった……。大げさにする話ではないけど、少しね」と苦笑いした。
フィギュアスケート団体の米国代表アリサ・リュウも、インスタグラムにリボンが外れた金メダルを持つ動画を投稿し、「私のメダルにリボンは必要ないわ」とコメントしている。
「メダル破損は、開幕直後から始まっています。クロスカントリースキー女子20キロ複合スウェーデン代表のエバ・アンデションも、紐から銀メダルが外れて雪の上に落下したそう。本人は“私のミス”と言っていますが、留め具がすぐに外れたのはやはりメダルの欠陥でしょう」(前出・スポーツ誌ライター)
相次ぐ事態に、「ずさんすぎて言葉を失う……」「イタリアの製品って美しいけど品質はあまり良くないんだよね」「主催者側のプロフェッショナルが欠けているのが情けない」「選手ファーストで運営してもらいたい」と嘆く声が続出している。
競技の感動よりも、アクシデントが記憶に残る五輪は勘弁してほしいものだ。
