中道改革連合・野田佳彦氏、泉健太氏

 高市早苗首相(64)を中心とする自民党が歴史的大勝を収めたのに対し、立憲民主党と公明党による新党「中道改革連合」は、議席を大幅に失う大惨敗を喫した2月8日の衆議院議員選挙。

「私の責任が極めて大きい。万死に値する」そう責任をとって、と言うよりも責任追求から逃げるように辞任表明した野田佳彦氏(68)、斉藤鉄夫(74)ら両共同代表。敗因分析もそこそこに、早々に“合流失敗”イメージを払拭したいのか、中道の“新しい顔”を立てる準備を始めている。

 代表選に臨むのは立憲元幹事長の小川淳也氏(54)と、元政調会長代行の階猛氏(しなたけし、59)による一騎討ち。

 2月11日、報道陣を前に出馬表明した小川氏は、「経済や社会全体について代替の選択肢を示し、野党第1党としては、政権を批判的立場から検証することは車の両輪だ」として高市政権に宣戦布告。さらに、

「(自民党は)裏金をもらった人がたくさん復活してきているようだ。こういう問題も含めて、なかったことにさせるつもりはありません」

 立憲が国会内で長らく追及してきた自民党議員らの「裏金問題」に触れて、中道としても引き続き「批判」していく立場を強調した。

代表選不出馬の泉健太氏の心境

 そんな鼻息が荒い小川氏の一方、次期代表の最右翼とも目された立憲元代表・泉健太氏(51)だが、11日夜に自身のXにて、

【この『中道』代表選、私泉健太は出馬いたしません。強い覚悟を持ち、チャレンジの時が満ちた候補を選び、皆と支えます】

 代表選への不出馬を表明。【私は立憲代表選で再選されなかった人物】と、再選を目指していた2024年代表選で、野田氏に敗れたことを理由としているが、野党事情に詳しい政治ライターは、泉氏の心境を慮る。

2026年2月8日、対照的だった中道共同代表の野田佳彦氏(左)と斉藤鉄夫氏

「気になるのが、衆院選の開票が行われている最中に、Xに投稿された【本当に辛い。辛いよ⋯。】との言葉。中道から出馬した立憲系候補者の落選が、次々と伝えられていく現状を嘆いたのでしょう。

 生真面目な性格で知られる泉さんは立憲において、自民批判よりも“物価対策”や“年金給付”“消費税引き下げ”といった、具体的な政策をもって対抗する議員です。そんな彼の同志である若手議員らが、突如として中道所属を余儀なくされ、さらに落とされていく様を目の当たりにするのは“辛かったはず」

 新党結成への気持ちを隠さないにも泉氏だ。【辛い】投稿から数時間後には、【『執行部』とは、仲間を伸ばし、国家国民に貢献するために存在するものだろ】と、当時の党執行部、つまり野田氏と斎藤氏への批判とも受け取れる投稿を続けた。

 また2月10日に配信された『ABEMA Prime 衆院反省会』にもリモート出演すると、立憲と公明の合流について問われると、

先輩方に“大間違いだ、バカ野郎”

「僕は先輩方を見てきて正直気に食わんのが、“希望の党”の時もそうですが、自分でやることを途中で捨てて“どこかとくっつけば何とかなる”という発想を繰り返してきたのは、“大間違いだ、バカ野郎”と言いたいですね。“ふざけるな!自分たちの党を大事にしろよ”というのが第一にあります」

 やはり党の“先輩方”へのいら立ちを隠すことをしなかった泉氏。先の政治ライターは、同氏による批判の“行き着く先”を懸念する。

「この流れなら、“もう1度私が立て直す”とばかりに代表選出馬すると思いきや、泉さんはそれをしなかった。つまり自民批判ばかりの古い体質の立憲、そして野田さんが投げ出した中道を見限りつつあるのかもしれません。

 かつて旧希望の党、旧国民民主党では玉木雄一郎さん(56、現・国民民主党代表)とも共闘した経験もある泉さんです。いつか、同志を引き連れての国民民主合流の可能性もないとは言い切れません」

 2025年10月、泉氏はXでこんなメッセージを送っている。

【玉木代表の政局観とタフさには心底感服します。 ぜひその「覚悟」とは、「立憲とやらない」などという小さな覚悟ではなく、「政策を早く実現する」という大きな覚悟であって欲しい!玉木代表は後者であると信じたい。】