2月11日、鈴木憲和農林水産大臣が自身のXに投稿した1枚の写真が、ネット上で大きな反響を呼んでいる。投稿には「久しぶりに地元でラーメンを頂く。トッピングは……やっぱり、つきたてのお餅が1番ですよね?」というコメントとともに、ラーメンの上に大きな餅が載った画像が添えられていた─。
鈴木農相が山形県の地元で食べた餅入りラーメン
鈴木農相は山形県を地盤とする衆議院議員であり、2月8日投開票の衆院選挙では山形2区から6回目の当選を果たしたばかり。選挙後には地元へ戻り、地元のグルメを楽しんだ様子をXで発信した。
この投稿を目にしたSNSユーザーからは、《ラーメンにお餅、初めて見た》《初めて見ましたが美味しそうですね》《えっ? お餅?合うとは思いますが、初めて知りました》《力うどんは聞いたことあるけど、力ラーメンてのもあるんやね。合わないはずがない》といった驚きと好奇心が入り交じった声が相次いだ。一方で、《これ何人かに話したらまったく理解されなくて、話すの封印してたけど、大臣もやってんなら安心だわ》と、以前から餅入りラーメンを楽しんでいたというユーザーが喜ぶコメントも見られた。
山形県は総務省「家計調査」において、2025年の中華そば(外食)消費額が1世帯当たり25,102円を記録し、4年連続で全国1位を達成した「ラーメン消費王国」である。山形市公式サイトによれば、この金額は2位の新潟市(約19,073円)に約6,000円の差をつけており、県民にとってラーメンは日常の食文化として深く根づいている。
さらに山形県内では「力ラーメン」と呼ばれる餅入りラーメンが一部の店舗で提供されており、国道286号沿いに店を構える『峠の茶屋』などが知られている。同店ではジャンボサイズの餅が3つ入った「ジャンボ力ラーメン」の他、かき氷が人気メニューとなっており、県内外から多くの人が訪れるようだ。文化庁が認定する「100年フード」には山形県から「酒田のラーメン」や「芋煮」が選ばれており、県全体としてラーメン文化が多層的に育まれてきた背景がある。
「ラーメンは各地で入手しやすい食材によってスープや麺の特徴が異なり、トッピングにも土地の食習慣が色濃く反映されます。山形における餅入りラーメンは、米どころとして餅文化が根づいた土地柄と、ラーメン消費が盛んな県民性が交差した結果として生まれた独自の食文化でしょう」(フードライター)
『マルちゃん』からは過去に「力もちラーメン」
鈴木農相の投稿で意外と知られていなかった餅ラーメンだが、赤いきつねや緑のたぬきでお馴染みの東洋水産『マルちゃん』からは過去に「力もちラーメン」が発売されていたようだが、現在は「力もちうどん」のみ。投稿から一夜明けた12日時点で、元の投稿には460件を超えるリプライと多数の引用ポストが寄せられており、「山形に行ったら食べてみたい」といった観光需要を喚起するようなコメントも散見される。
鈴木農相は10日の閣議後会見において、選挙結果について問われると「高市政権として大変大きくて重い責任を背負わせていただいた」と述べ、「おこめ券」に関して有権者から支持されたかどうかを問われ「基本的には評価をいただいた」と強調。高市早苗首相が強調する食料自給率100%についても支持する姿勢を見せた。
この会見を受け、国民からは「選挙勝利=おこめ券評価 にはなりませんて」「もはや小売店には米が山積み。店頭から米が無くなった現象は何が原因で誰が利益を得たのか、農林水産省は徹底的に調査し説明責任を果たすべき」といった手厳しい声が散見。
自民党の衆院選公約には「米の安定供給に向け、需要に応じた生産・販売を、精度を高めた調査に基づいて進める」と明記してある。鈴木農相には批判を跳ね除け、公約通りの政策と方針でコメ問題に取り組んでくれることを有権者は願っている─。
