高市早苗首相

 2月18日、特別国会が召集され、高市早苗総裁のもとで当選した新人議員たちが次々に議事堂の門をくぐったが、その中で異質な注目を集めているのが自民党の世古万美子衆院議員だ。

問いかけに応じない世古議員

 今回の衆院選で歴史的な圧勝を収めた自民党。東海3県でも25の小選挙区のうち21を制するという勢いを見せたが、その余波を最も受けたのが比例代表の当選者だった。

「自民党は比例東海ブロックに39人の名簿を載せていましたが、重複立候補していた上位28人が小選挙区で次々と当選。その結果、名簿38番目という下位に記載されていた三重県連職員の世古氏にまで議席が回ってきたのです」(全国紙政治部記者、以下同)

 世古氏は名古屋音楽大学を卒業後、県議会事務局職員を経て、2019年から県連職員を務めてきた。三重県連の中嶋年規幹事長も「まじめな人柄で、普通っぽさが良いところ」と期待を寄せるが、ネット上では厳しい意見が相次いでいる。

《政治家になる志も覚悟もない人間が国会議員になってしまう制度は実におかしい》
《第二の「タイゾー君」にならないことを願いたい》

 世間の風当たりが強いのには理由がある。世古氏は今回の衆院選期間中、一度もマイクを握ることなく当選を果たしたのだ。まさに“棚ぼた”ともいえる展開に、世古氏本人も取材に対し「喜びというよりは驚き。みなさんが当選していくにつれて『どうしよう』という気持ちがあった」と、当時の困惑を隠さなかった。

 また、当選から取材に応じるまでの“空白の期間”についてもこんな声が。

《1週間も会見から逃げていたのか》

 世古氏がカメラの前で初めて取材に応じたのは、投開票日から1週間が経過した15日のことだったのだ。

「一般的に国政選挙の当選者は、当日の夜か遅くとも翌朝には取材に応じ、有権者にメッセージを発信します。しかし世古氏の場合、当選直後に県連側が『取材は当選証書付与の後に受ける』とわざわざ先延ばしを発表。準備が整うまで取材を拒否していたととられても仕方のない対応でした」

 介護や福祉の分野で頑張りたいと意欲を語っている世古氏。2月18日、満を持して迎えた特別国会への初登院では、他の自民党新人議員たちが足を止め、記者の問いかけに意気込みを語るなか、世古氏は一切問いかけに応じることなく、足早に議事堂へと消えていったという。

 マイクを持たずに当選し、マイクを向けられても無言――。新人議員の今後の活動に注目が集まっている。