名鉄百貨店閉店に合わせて特別衣装でお別れの挨拶をするナナちゃん人形 写真提供/名鉄百貨店

 今月末で71年余りの歴史に幕を閉じる愛知県・名古屋駅前にある名鉄百貨店。百貨店前に設置され、同店の広報部員という位置付けの巨大マネキン人形「ナナちゃん」の“最後”の演出が話題になっている。

約1万4000通の中から厳選した71のメッセージを表示

 季節や企画に応じてさまざまな姿に変身。市民だけでなく観光客も楽しませてきたが、名鉄百貨店の閉店に合わせ特別なサイネージ衣装に。

 9時~21時までの7分、17分、27分、37分、47分、57分には各回7回手を振り、約50秒間、同店の思い出などを綴ったメッセージが流れる演出が行われている。

 SNSでは、

《映し出されるエピソードとメッセージも涙が出てしまいそう》
《名鉄本店の衝撃以上に ナナちゃんが動くのを初めて知った衝撃w》

 と、動いていることに驚く声も。そこで名鉄百貨店に、今回の演出や特別衣装について話を聞いた。

コンセプトは『71年間ありがとうございましたナナちゃん』です。名鉄百貨店の閉店セールは『71年分の感謝祭』をメインタイトルに、第1弾(11/26~)、第2弾(1/2~)、第3弾(2/4~)の3段階で行ってきました。動きのある映像とともに名鉄百貨店の歴史やナナちゃんの歴史を振り返るべく、それぞれのタイミングでウェアラブルサイネージの使用を決定しました

 第1弾ではナナちゃんの歴代人気衣装を早着替え形式で。第2弾は百貨店の歴代の包装紙を名鉄百貨店の過去写真とともに映像で紹介。昨年11月26日より行われている第3弾では、店内にメッセージを書いてもらうボードを設置。

 そこで寄せられた約1万4000通(現在は2万通超え)のメッセージの中から、従業員が71個に厳選。それをサイレージ衣装上で紹介することで、長年の名鉄百貨店の想い出を利用者と振り返る……というコンセプトに決めたという。

 昨年7月に行われた「名鉄×WAO!」プロモーション企画でナナちゃんが両腕を上げて、頭文字“W”を表現した「WAO!ポーズ」を披露したことは合ったものの、手を振る演出は今回が初めての試みだ。

 当面の間、ナナちゃんは現存することで決まっているが、

一旦ナナちゃんは残るということで、引き続き今の場にいてくれることはとても嬉しい等のお声が多いです

 最後にこれまで名鉄百貨店を利用してくれた方や、これから足を運ぼうと思っている方にこうメッセージを寄せた。

昭和、平成、令和と時代が移り変わる中、どんなときも支えてくださったみなさまの存在が私たちのよろこびであり、誇りでした。閉店にあたり、名鉄百貨店を支えてくださったすべてのみなさまへの感謝の気持ちを込めて、『71年分の感謝祭』を開催しております。最後のひとときまで、いつもの笑顔で、みなさまをおまちしています

 名古屋の顔とも言うべき百貨店が閉店するのは寂しい限りだが、最後にもう1度足を運んでみてはいかがだろうか。