左から田原総一朗氏、宮根誠司氏、池上彰氏、宮崎謙介氏

 自民党の歴史的大勝に終わった衆院選。2月18日には第二次高市早苗内閣が発足し、公約として掲げていた「食品消費税ゼロ」の行方など、今後の政策の行方に国民の関心は高まっている。

 国民の生活に直結する大事な情報を伝える役割を担っているのが、テレビなどのニュース番組だ。そんな番組で解説を務める“コメンテーター”には、説得力あるコメントや視聴者の心に響く表現、不適切な発信をしないバランス感覚など、さまざまな能力が求められる。

 しかし、世相をズバッと斬る物言いが行きすぎて、しばしば炎上するコメンテーターたちも。そこで今回、全国の500人を対象として「政治を語ってほしくないコメンテーター」をテーマにアンケートを実施。国民から“不信任票”が集まったのは……。

人気番組の司会者もランクイン

 10位は、元衆議院議員の金子恵美氏。

 2016年2月、夫である宮崎謙介氏の不倫疑惑が発覚した金子氏。以後、夫婦でバラエティー番組に多数出演するようになり、実質的にタレント活動を行うようになった。安倍晋三内閣で総務大臣政務官を務めた経験を活かし、さまざまなニュース番組に出演しているが、世間からの評価は厳しい。

金子恵美氏

「他の人と同じことしか言わないイメージ」(東京都・54歳男性)

「現役の国会議員でも政治記者でもないのに何でも承知しているかのような発言が多く、その内容も偏っているから」(福岡県・59歳女性)

 9位は、フリージャーナリストの岩田明子氏。

 東京大学出身の元NHK政治部記者で、NHK解説委員室の解説委員としてNHKや民放局の報道番組等で解説を務めてきた岩田氏。『おはよう日本』『ニュース7』『ニュースウォッチ9』『クローズアップ現代プラス』『国際報道』『解説スタジアム』など、多くの番組で解説を務めてきたが、視聴者が受けている印象は芳しくない様子。

「上から目線な感じがある」(東京都・37歳男性)

「発言などが鼻につくから」(北海道・46歳男性)

「言っていることが良く理解できない」(神奈川県・54歳男性)

 8位は、ゴールデンタイムの番組にも多く出演してきた池上彰氏。

「いい質問ですね」のセリフでおなじみの池上氏。元NHK記者の経歴を持ち、『池上彰のニュースそうだったのか!!』などの番組でタレントたちを相手に政治を詳しく、分かりやすく解説する姿で人気を博した。近年は選挙特番にも出演しているが、伝える情報の内容が、一部の視聴者には不評の様子。

「情報が偏っている」(神奈川県・43歳男性)

「オールドメディアの悪い典型」(東京都・60歳男性)

「独自の専門的な情報源を持たず、他人の受け売り情報しかない」(東京都・60歳男性)

鋭い舌鋒でも拒否反応

 7位は、政治評論家の田崎史郎氏。

 時事通信の解説委員長を務めたのち、現在はフリーの政治評論家として活動している田崎氏。『ひるおび!』や『モーニングショー』など民放各局のワイドショーに多く出演しているが、その発言がしばしば炎上することも。

「あまりにも政府寄りのコメントが多すぎる」(兵庫県・58歳男性)

「自民党のスポークスマンだから」(福井県・50歳女性)

「中立性がない。偏見的な見方をしないで国民目線で意見を述べてほしい」(茨城県・53歳男性)

永田町の衆議院議員会館で行われた謝罪会見で質問に答える宮崎謙介衆院議員。左手の薬指にはリングが

 6位は、前述の通り不倫騒動で世間の大きな注目を集めた宮崎謙介氏。

 衆議院議員を2期務め、政界引退後は“兼業主夫”であると宣言している宮崎氏。不倫報道によって議員を辞職した後は、ワイドショーやバラエティー番組に多数出演。しかし、醜聞の色はいまだに濃く残っているようで、世間からは厳しい声が集まった。

「そもそも政治家失格の人だから」(東京都・56歳女性)

「不倫議員のイメージが強く、政治云々を語る前に人として信頼できない」(長野県・34歳女性)

 5位は、弁護士で元大阪府知事の橋下徹氏。

『行列のできる法律相談所』に出演して注目を集めた橋下氏はその後、政治の道へ進み、第17代大阪府知事に。大阪市長や総務省顧問も歴任し、政党『日本維新の会』を立ち上げた実績もある。ワイドショーでは鋭い舌鋒で知られているが、世間からは辛辣な声が。

「言っていることがその時によってコロコロ変わるから」(東京都・50歳男性)

「大阪都構想から逃げたのか追い出されたのか分かりませんが、そのことに対する反省もなしに語っても説得力ないと思います」(東京都・57歳男性)

 4位は、『羽鳥慎一モーニングショー』のレギュラーコメンテーターを務める玉川徹氏。

 テレビ朝日報道局の主任として『スーパーモーニング』などの番組でディレクターを務めた玉川氏は、冠コーナーのリポーターを任されたことを機にコメンテーターへ。独自の見解から述べられるコメントは波紋を呼ぶことも多く、ネットニュースなどで彼の名前を目にする人は多いだろう。

「批判ばかりで建設的な意見が全くないから」(東京都・42歳男性)

「内容がない逆張りしかない」(長崎県・53歳男性)

「えらそうで見ていて気分が悪い。言葉が常に攻撃的で文句ばかり言っている。いつも不機嫌な顔をしていて不快になる」(兵庫県・53歳女性)

1位は「老害」大炎上のジャーナリスト

 3位は、2026年の9月末で番組が終了することが伝えられた『ミヤネ屋』のMC・宮根誠司氏。

 もともとは朝日放送のアナウンサーだった宮根氏。『ミヤネ屋』出演で一気に全国区の知名度を得ると、『Mr.サンデー』などの番組でも総合司会を務めるように。政治の話題を扱う際に自身の見解を述べるシーンも多いが、視聴者のウケはイマイチのようだ。

「アナウンサーが政治的発言をするものではないから」(大阪府・43歳女性)

「番組を盛り上げるため、視聴率を上げるためなどテレビ屋的な考えでしかないと感じるので」(神奈川県・47歳男性)

「上から目線だから。人の話を聞かない」(新潟県・54歳女性)

2005年11月、衆議院議員当選後から間も無く「ニート講習会」を開催した杉村太蔵

 1位とわずか1票差の60票で2位に選ばれたのは、元祖“炎上議員”ともいえる元衆議院議員の杉村太蔵氏。

 2005年の衆院選で初当選した杉村氏は、当選直後、取材に対して「料亭に行ってみたい」「国会議員はグリーン車乗り放題」「真っ先に調べたのは国会議員の給料。2500万円ですよ」「念願のBMWが買える」などと発言し、大炎上。猛批判を浴びた末に謝罪会見まで開く事態になった。現在はワイドショーを中心にさまざまなテレビ番組に出演しているが、過去の経歴も踏まえて、彼に「政治を語ってほしい」と思う視聴者は少ないようだ。

「料亭発言で有名になっただけで政治に関する知識は薄いと思うから」(東京都・53歳男性)

「政治をかじったくらいの人なので聞いてて不快です」(東京都・57歳男性)

「早々に議員を辞めたのに偉そうに発言をしないでほしい。議員時代も問題発言などで怒られてるイメージしかない」(北海道・43歳女性)

 そして、多くのコメンテーターの中から1位に選ばれたのは、ジャーナリストの田原総一郎氏。

『朝まで生テレビ!』の司会として知られる田原氏。歯に絹着せぬ物言いで数々の政治家と対面してきたが、記憶に新しいのは2025年10月の『激論! クロスファイア』での一件だろう。高市首相の選択的夫婦別姓に対する否定的な姿勢について、ゲストの立憲民主党・辻元清美氏と社民党・福島瑞穂氏が批判する中、田原氏が割り込む形で「あんな奴は死んでしまえ、と言えばいい」と発言。これが大炎上し、本人はその意図を釈明しつつ謝罪したものの、番組は打ち切りになった。国民からは、その姿勢を疑問視する声が殺到している。

「老害で言ってることが古い」(千葉県・35歳男性)

「滑舌が悪すぎて、何を言ってるのかわからないことも多い。人の話を遮る。聞いていて不愉快」(北海道・51歳女性)

「もう高齢なので今の政治がわかっているのか気になる。たびたび暴言失言等のニュースを聞くのでもういいかなと思う」(大阪府・55歳女性)

 発言が炎上することの多いコメンテーターが主に名を連ねた、今回のランキング。現代は、SNSの普及によってコメンテーターたちの発言も瞬時に拡散される時代。世の中の感覚に対して正しくアンテナを張り、視聴者から「政治を語ってほしい!」と思われるような存在が今、求められている――。

「政治を語ってほしくないコメンテーター」ランキング

1位:田原総一郎 61票
2位:杉村太蔵 60票
3位:宮根誠司 55票
4位:玉川徹 50票
5位:橋下徹 45票
6位:宮崎謙介 44票
7位:田崎史郎 36票
8位:池上彰 21票
9位:岩田明子 19票
10位:金子恵美 12票

※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて2月中旬、全国の20歳以上60歳以下の女性500人を対象に実施