高市早苗首相

 衆院選で2/3の議席を獲得する大勝を果たし、勢いに乗る高市政権。2月20日には、高市早苗首相による施政方針演説が行われた。高市首相は、はじめに総選挙で掲げた政権公約と、日本維新の会との間で交わした連立政権合意書の内容の実現を果たしていくと宣言。「日本の総合的な国力を徹底的に強くしていく」「そのために、これまでの政策の在り方を根本的に転換してまいります。その本丸は、“責任ある積極財政”です」と、国力の強化を強調した。

「高市アレルギー」がトレンド入り

 さらに「とにかく成長のスイッチを押して、押して、押して、押して、押しまくってまいります」と自民党総裁選に勝利した際の「働いて、働いて……」を想起させるような発言も飛び出したが、演説中は野次もなく大きな拍手に包まれる場面も。滑り出し好調の第2次高市内閣。しかし、ここにきて、SNS上では何やら不穏な単語がトレンド入りしているようだ。

「昨年の“初の女性総理誕生”から衆院解散総選挙、そして自民圧勝と来て、第2次高市内閣発足です。ここしばらく、高市首相の姿をメディアでみない日はなかったと言っても過言ではありません。そのせいか、彼女の姿を連日メディアで見ることに辟易する人が増えているとして、SNSで“高市アレルギー”“高市鬱”などという造語が流行しています」(スポーツ紙記者)

 一時はトレンド入りもするほど、SNSで囁かれている“高市アレルギー”。そんなに多くの人が高市首相に対してネガティブな感情を抱いているのか。

高市早苗首相が大きく写った自民党の新しいポスター(自民党広報の公式Xより)

 一方、ネット上ではこれらの造語に反発の声も。「“何々菌”ってあだ名つける小学生のイジメみたいなレベルでヤバい」「アレルギーとか鬱とかで苦しんでる人もいるのに、人を貶めるための言葉に使わないでほしい」「要するに反高市の人たちが“ヤダヤダヤダ~!”って駄々こねてるだけだろ。何がアレルギーだみっともない」「素直に“〇〇嫌い”“◯◯ヘイト”って言えばいいのに」「ただの批判の範疇を超えて誹謗中傷だぞこれ」などといった意見が相次いでいる。

 高市首相やその政策を批判するSNSの投稿は以前からあるが、とくに衆議院が解散した1月中旬ごろから活発になっているようだ。SNS分析会社の調査によると、それらのアカウントの多くが中国系だと推測され、彼らによる影響工作の可能性も指摘されている。今回の騒動でも、同様の工作を疑う人が散見されるが――。

「特定の人物の露出が多くなると拒否反応が出るケースとして、近年挙げられたのが“大谷ハラスメント”ですよね。CMに野球ニュースに広告にと、至る所で大谷翔平選手の姿を目にすることから《もう大谷はお腹いっぱい》と辟易する人が続出しました。ただし、今回の高市首相のケースはそれよりもっと露骨な悪意を感じます」(前出・スポーツ紙記者)

 “ハラスメント”から、より攻撃的な言葉となった「高市アレルギー」。果たして、高市政権を良しとしない勢力による影響工作なのか、それともSNSで自然に生まれたものなのか。いずれにせよ、高市首相が良くも悪くも注目を集めていることは間違いない。