ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアで金メダルを獲得した、“りくりゅう”ペアこと三浦璃来と木原龍一(撮影/JMPA)

 2月23日に放送された日本テレビのミラノ・コルティナオリンピック特番が物議を醸している。

スタジオには10人のメダリスト

「この日は不定期で放送されているスポーツのスペシャル番組『くりぃむしちゅーの!THE☆レジェンド』の特別版として、コルティナ五輪の総まとめとなるプログラムが組まれました」(スポーツ紙記者、以下同)

 この五輪で日本人選手団は冬季最多の24個のメダルを獲得。スタジオにも帰国したばかりの10名のメダリストが登場した。ところが……。

「彼らのトークはあくまでサブ的要素。メインはVTRだったのですが、これが、現地イタリアで取材していた各国の記者にインタビュー。『世界を魅了した日本のメダリスト』は誰なのか聞き、それをもとにTOP15を発表するものだったのです」

 15位は初出場ながらフィギュアスケート女子銅メダルを獲得した中井亜美、14位はスノーボード男子ビッグエア銅メダルの木俣涼真、13位はスノーボード男子スロープスタイル銀メダルの長谷川帝雅といったように、順々に紹介されていった。

「今回スタジオ生出演していたメダリストはこのTOP15に見事ランクイン。その喜びを語っていましたが、1位は“りくりゅう”ペアこと、ペアで日本勢初となる金メダルを獲得した三浦璃来と木原龍一の2人。もちろん最高位をつけるのに値する快挙でしたが、スタジオ不在のメダリストということで、VTR受けのトークも彼ら2人についての話題はなく、全体的な番組の感想トークで終わっていました」

 こうした構成に対してSNSでは、《わざわざ順位付けする必要ある?》《浅はかな感じで残念》といった厳しい声が並ぶ。

 芸能プロ関係者が語る。

「今回スタジオにきたメダリストは疲れの色も見せず、受け答えをしていました。ただ、同じ種目の選手と目の前で比較され序列化されていたことを思うと、少し不憫な気もします。もちろん彼ら自身はそれぞれ達成感に満ち溢れていましたが、SNS上の不満の声を見る限り、盛り上げの演出が裏目に出たようですね」

 アスリートが、バラエティのために優劣を煽られることに使われてしまったのか。

「そうとも言えるでしょう。そもそもメダルの色や数だけでも十分に序列化されているわけですよね。そこにさらに“海外記者の評価”というフィルターを通して順位をつける必要があったのかという疑問はたしかにあります。もちろんランキング形式というのはあくまで“入り口”で、フックという見方もできます。中身のVTRはメダリスト一人ひとりの舞台裏や葛藤を掘り下げた内容にはなっていましたからね」

 次回五輪の特番は、視聴者も気持ちよく見られる内容であってほしい。