3月8日にエディオンアリーナ大阪で開催される、大相撲春場所の番付が発表された。
先場所、優勝決定戦で安青錦(ウクライナ出身・安治川部屋)に敗れたものの、12勝をあげた熱海富士(静岡県出身・伊勢ヶ濱部屋)が静岡県出身力士で96年ぶりの新三役に昇進。地元静岡県熱海市は大いに盛り上がっているという。
雅子さまも感銘を受けた安青錦の背景
熱海富士に勝ち、先場所で20年ぶりの新大関優勝を果たした安青錦は、西の大関から東の大関に。春場所では昭和の大横綱・双葉山以来となる新関脇・新大関からの3場所連続優勝、そして史上最速の横綱をかけた“綱取り”に挑む。
そんな安青錦の快進撃を語る上で欠かせないのが、その壮絶な背景だ。
「ウクライナ出身の安青錦関は、2022年のロシアによる侵攻をきっかけに徴兵の対象となる18歳目前に、決死の覚悟で母国を離れ日本にきました。12歳からYouTubeで相撲を見て、その力士の姿に憧れていたようです。夢を抱いて来日した彼にとって、土俵は単なる勝負の場ではなく生きる証、そのものなんです。四股名にある“青”は、母国・ウクライナの国旗に由来しています」(スポーツ紙相撲担当記者)
昨年12月、62歳のお誕生日を迎えた皇后・雅子さまも安青錦の初優勝に触れ、
「祖国ウクライナの戦乱を逃れて日本にやってきた高校生が、一心に稽古を重ね、日本の伝統である大相撲で大関まで昇進したことに感銘を受けました」
とコメントし、大きな話題にもなった。
昨年の春場所では新入幕だった安青錦。わずか1年で綱取り場所となった大阪で「昨年とはだいぶ違う。でもやることは変わらない。プレッシャーは当たり前。注目されることはありがたい。いい状態で場所に臨みたい」と意気込みを語った。
場所を追うごとに強さが増す安青錦に、ファンからも熱い声援が送られている。
安青錦は「青い目のサムライ」
「これまで初土俵から確実に番付を上げ続け、ついに綱取り場所まで漕ぎ着けました。真面目でまっすぐな人間性、しかし土俵上ではまるで野獣。そのギャップが多くのファンの心を掴んでいるように思います。
“令和のシンデレラボーイ”と言われることもありますが、その裏には血の滲むような努力があります。土俵で謙虚に一礼する姿は、相撲道の精神を体現していると称賛され、勝っても奢らない“青い目のサムライ”と言われるほど」(同前)
そんな安青錦のために、2月13日、部屋の近くにウクライナ料理店『DOMIVKA(ドミウカ)』がオープン。先日、週刊女性PRIMEが取材に訪れると従業員が「安青錦さんが寂しいときに、ウクライナ料理を食べられるようにこの場所を選びました」と話してくれた。
プレオープンに来店した安青錦は、定番のボルシチ、デルーニ(ジャガイモと玉ねぎのパンケーキ)、トロベンカ(チキンとマッシュルームのクレープ巾着)を「うまっ!」と言いながら「何個食べたかわからないくらい」力士らしい豪快な食べっぷりを見せたという。
「安青錦の原動力はウクライナ料理だけでなく、根っからの“相撲オタク”も関係していると思います。入門前から師匠の安美錦の取り組みをYouTubeで見ていて、浅香山親方の元大関・魁皇のファンもあるようです。先場所は、これまでの青色から、師匠の黒色の締め込みを譲り受け見事連続優勝しました。親方に“つけるか?”と聞かれ、“つけないともったいない”と思ったようです(笑)」(同前)
春場所は勝負色の青か、はたまた師匠の伝説の黒まわしか。千秋楽翌日、22歳の誕生日を迎える安青錦は「最高に近い誕生日を迎えられるかもしれないので、しっかりつかみたい」と、青い目を光らせた。
