はま寿司

 2月24日、回転寿司チェーン大手の『はま寿司』が深夜料金の導入を発表した。あらゆる商品やサービスの値上げが相次ぐ中、家計を直撃する動きに悲鳴も広がっている。

 はま寿司は3月3日火曜22時から、席で注文した商品について深夜料金として7%を加算する。対象は、22時から閉店時間の30分前までに店内で受付を済ませた来店客だ。

 発表では《深夜料金導入のお知らせ》と題し、《当店では、深夜の時間帯における人件費をはじめとした運営コストの上昇に対応し、商品・サービスの品質維持を図るため下記の通り深夜料金を導入させていただきます》と理由を説明している。

牛丼チェーンやファミレス、マックでも

「外食業界では、すでに牛丼チェーンが同様の施策を実施しています。すき家は2024年4月から、松屋は2024年7月から導入済。いずれも22時から翌5時までの新規注文に対し、深夜料金として7%前後が上乗せされています」(経済ジャーナリスト)

 ファミリーレストランでも、動きは広がる。すかいらーくグループでは、ガストをはじめとする各ブランドで22時から翌5時までに来店し注文した場合、10%を加算する仕組みを採用済み。ココス、サイゼリヤ、ジョイフルなどでも10%の深夜加算が行われている。

「深夜料金の導入にとどまらず、値上げの波も止まりません。マクドナルドは、2月25日よりポテトをはじめとした約6割の商品を値上げすると発表しました。これにより、『マックフライポテト』Sサイズは200円から220円、『ダブルチーズバーガー単品』は450円から480円、『ダブルチーズバーガーセット』は700円から740円へと改定されます」(同・経済ジャーナリスト)

深夜料金の導入を発表した回転寿司チェーン大手の『はま寿司』(公式サイトより)

 さらに、新メニューによる高価格路線へのシフトも目立つ。夜マックの「N.Y.ダブル肉厚ビーフ ペッパー&ビーフソテーセット」は1090円となり、ついに1000円の大台を超えた。

 深夜料金については、「深夜は割増賃金もあるのに客は少ないから、コスト分の値上げは仕方ないかな」「深夜料金を乗せないと深夜営業自体なくなりそう。そのうちコンビニも深夜料金が発生するかも」「都市圏では深夜の需要も高い。営業がなくなるくらいなら深夜料金でも存続してほしい」と理解を示す声も見られる。

 しかしその一方で、相次ぐ値上げ報道には「味は変わらず、サイズは小さくなり、値段はじわじわ上がる。企業努力も限界なんだろうが、客足は遠のくよね」「コスパが良かった店ほど強みが無くなっていく。お得感がないなら別の店に行くか」「度重なる値上げで、以前の価格の1.5倍になった印象。やむを得ない部分もあるが、利益優先と受け止めてしまう」など、厳しい意見が並ぶ。

 人件費や原材料費の高騰が続くなか、企業側の苦しい判断が透けて見える一方で、消費者の財布事情も限界に近づいている。深夜営業という“当たり前”のサービスが、追加料金付きの選択肢へと変わりつつある今、外食の在り方そのものが問われている。