元横綱・照ノ富士の伊勢ヶ濱親方が、弟子への暴力行為で日本相撲協会の事情聴取を受けていることが明らかになった。大阪での春場所を目前にした時期に浮上した暴力騒動に、ネット上では戸惑いの声が広がっている。
「お前もか、照ノ富士…」繰り返される暴力問題
2月27日、大阪市内で報道陣の取材に応じた伊勢ヶ濱親方。
24日、弟子の前頭・伯乃富士関への暴力行為について、日本相撲協会に自ら出向き申告したという。暴力行為を受けた伯乃富士関と、当時現場にいた錦富士関の3人で協会に向かったといい、
「2人と話して、『協会に事実を2人の口から話してくれ』と。自分がやったことも協会に話すからということで3人で一緒に行った」
と説明した。
さらに伊勢ヶ濱親方は、部屋の力士たちへの報告について
「自分から皆さんを集めて、責任ない行動を取ってしまったことだから、皆さんに謝ることをした」
と明かす場面も。処分については協会の判断を待つ姿勢を示し、
「これ以上何かを話すと、話がこじれるのが一番悪いと思うので、協会から答えが出て、ちゃんとした答えも出すと思うので、それまで皆さん待ってもらえたら」
と述べ、詳細の言及は避けた。
大阪での稽古に伯乃富士が参加していないことについては、「誤解を招いていると思うので。靱帯が切れていて、その治療をしているので相撲を取れる状態ではない」と暴力行為との関連を否定し、「あと2、3日ぐらいしたら戻ってくると思います」と語った。
「今回、暴行を受けた伯乃富士関は22歳で、将来有望な若手力士です。もともとは、昨年6月に退職した元横綱・白鵬が師匠を務めていた宮城野部屋で初土俵を踏みましたが、宮城野部屋では弟子による暴力問題が発覚。宮城野親方が監督責任を問われて部屋が閉鎖し、伯乃富士関は兄弟子たちとともに伊勢ヶ濱部屋へ転籍しました。今年初場所から伯桜鵬のしこ名を伯乃富士へ改めています」(スポーツ紙記者)
突然の暴力報道に、ネット上では「温厚な親方だと思ってたのに残念」「やはり、宮城野部屋の力士に思うところがあったんじゃないか?そうでなければしこ名を変えさせないと思う」「お前もか、照ノ富士…。本当に相撲界どうなってるの」「これで処分無しはないでしょう。白鵬にあれだけ厳しい処分したのだからね」と、戸惑いの声が上がっている。
暴力で土俵を去った力士たち
角界ではこれまでも、暴力問題がたびたび繰り返されてきた。
2010年には元横綱・朝青龍が知人男性への暴力で引退に追い込まれ、2017年には当時横綱だった日馬富士が平幕の貴ノ岩に暴行し引退。かと思えばその翌年には、暴行を受けた側だった貴ノ岩が今度は付け人に暴行し、自らも土俵を去った。そして2024年には、幕内の北青鵬が弟子2人への暴行で引退している。
相撲界最多の力士31人、関取7人を擁する伊勢ヶ濱部屋だが、協会の処分はどう下されるのか――。
