角界に再び激震が走った。元横綱・照ノ富士(34)の伊勢ヶ濱親方が、期待の若手、幕内・伯乃富士(22)に対して暴力を振るっていたことが判明。春場所の番付発表日である24日、新小結に昇進した熱海富士の記者会見に同席する予定だった伊勢ヶ濱親方の姿は、両国の国技館にあった。
相撲協会「処分は春場所後の理事会で協議する」
「24日の番付発表の日、伊勢ヶ濱親方は被害者である伯乃富士と事情を知る力士と3人で国技館に入り、協会から暴行に関する事情聴取を受けていました。27日、その事実が明るみになると、親方は事実を認め“責任のない行動をとってしまった”と反省を口にしました」(スポーツ紙相撲担当記者)
しかし、世間の怒りの矛先は、加害者である親方以上に、日本相撲協会の「あまりに遅すぎる対応」に向かっている。
「NHKのお昼のニュースでもこの事件を扱ったのですが、相撲協会のコメントとして“処分は春場所後の理事会で協議する”と報じたのです。この“春場所後”という言葉が火に油を注いだ形で炎上しています」(情報番組スタッフ)
XやYahoo!ニュースのコメント欄には「とにかく無事に春場所を迎えられますように」と場所直前のため、春場所を心配する声があるものの、「えっ!? 春場所後?」「処分遅すぎる」「今から謹慎が妥当」と、いますぐ伊勢ヶ濱親方に処分を課すべきとの声が多く見られる。
3月8日から始まる春場所を円滑に開催したいという協会の思惑が透けて見えるが、ファンにとっては暴力行為をうやむやにしたまま本場所を迎えることこそが不浄に映っているようだ。
それらのすべての不満の矛先になっているのが、八角理事長(元横綱・北勝海)だ。
八角理事長の判断が“楽しみ”
「2015年、八角親方が理事長に就任して以降、角界では“暴力撤廃”を最優先に掲げてきました。が、2017年には横綱・日馬富士による貴ノ岩への暴行事件、2018年には、当時貴乃花部屋の関取が付け人を暴行、さらに2024年には白鵬が師匠を務める宮城野部屋の力士による後輩への暴行といじめが発覚。この事件により宮城野部屋は最終的に閉鎖し、白鵬は協会を退職しました。
これだけではなく、二所ノ関部屋では肛門に酒瓶を突っ込むなどの“風紀崩壊”が一部週刊誌で報じられたことも」(同前・記者)
八角体制になっても、力士間や親方による暴力・いじめ報道は枚挙にいとまがない。騒動が発覚するたびに「再発防止」を誓ってきたが、現実は皮肉にもかつての“最強横綱”がその誓いを破る形となっている。
「八角が理事長になってから不祥事が増えたという声もたくさんありますが、痺れを切らしたファンたちは、“八角がどんな処分を下すか見もの”“八角は好き嫌い体質だからどんな判断をするのか”と、理事長の判断を楽しみにしている節もあります。これほど暴力が根絶できないのは、トップの危機意識の欠如と言われるのは無理もないですね」(同前)
1月、1期2年の任期満了に伴う役員候補選挙の立候補を受け付けたが、定員を超えなかったため4期連続の無投票で理事候補と副理事候補が決定した。春場所後に承認を経て選任されるが、現時点で八角理事長の続投が濃厚と見られている。
元横綱・照ノ富士が引退後に待っていたのは「師匠としての自覚」ではなく「暴力の連鎖」だったのか。相撲協会、長期体制に入った八角理事長の判断に注目が集まっている。
