メダルラッシュの熱狂の中、幕を閉じたミラノ・コルティナ五輪。2月24日に日本選手団が帰国して、成田空港には約400人のファンがお出迎え。その健闘を称えた。
「その後、選手たちは都内のホテルで帰国会見に臨みました。出席したのは、スノーボード男子ビッグエアで金メダルを獲得した木村葵来選手や、今季限りでの引退を表明しており、フィギュアスケートの女子シングルで銀メダルとなった坂本花織選手ら、メダリスト15人です」(スポーツ紙記者、以下同)
中でも注目が集まったのは、フィギュアスケートのペアで日本史上初となる金メダルを獲得した“りくりゅう”こと三浦璃来と木原龍一組。
「帰国会見では、晴れやかな表情で冬季五輪を振り返っていました。司会者が木原選手のことを“木村選手”と言い間違えるハプニングもありましたが、明るく笑いにかえてフォローしていましたよ」
帰国翌日、25日のりくりゅうは、朝から大忙し。
「まずは、日本選手団の解団式に出席しました。午後からは日本記者クラブで会見を行い、続いて日本外国特派員協会に移動して会見を“はしご”。夜にはテレビ出演もこなすなど、ハードなスケジュールでした」
2つの記者会見の様子は、テレビやネットニュース、新聞などで大きく報じられており、メディアに引っ張りだこのりくりゅう。今回の五輪では、フリーの演技を終えた直後、氷上で三浦が木原を抱き締めたシーンも大きな話題を呼んだ。
事あるごとに泣いていた木原に
「りくりゅうは、ショートプログラムではリフトのミスが響いて5位と出遅れてしまいましたが、翌日のフリーではノーミスの完璧な演技で逆転しました」
フリー当日、木原は事あるごとに泣いていたというが、
「三浦選手が木原選手の使っている食品保存用袋に“私たちなら絶対できる”とメッセージをこっそり書いていたそうです。それを見つけた木原選手は再び涙したものの、気持ちを切り替えることができたとか」
木原の元パートナーで、ふたりの金メダルを現地で取材していた元フィギュアスケーターの高橋成美さんは、
「感動しましたし、すごくうれしかったです。金メダルということは、誰が何と言おうと最強ですから」
と、喜びをあらわにする。
「五輪期間中、練習の様子も取材しました。長期にわたる滞在で疲れる場面もあったと思いますが、そういう日はコンディションに合わせて軽めの練習にしたり、笑顔を保ったまま、いい意味で“平常心”だったように見えました」(高橋さん、以下同)
その裏には、これまでの経験と信頼関係があるという。
「フィギュアスケートは、練習を休むと感覚が鈍るといわれているので、ペアを組むと、ほぼ毎日ずっと一緒に過ごします。もちろん、その中では衝突も数えきれないほど起こります。そういった課題を乗り越えることで、自然と信頼関係が築かれていったのだと思います」
ネット上ではふたりの“関係”も話題になり、会見で真相を聞かれると“ご想像にお任せします”と答えていたりくりゅう。こうした“スベらない”トーク力も絶賛されている。
元パートナーの高橋さんから見る木原は「人を大事にする性格で、友達のために涙を流せる熱い男」だという。
三浦の趣味・特技は「回し蹴り」
「先輩には弟のように可愛がられて、同年代の男の子からは“龍一くん、龍一くん”と慕われています。で、小さい女の子たちからもお兄ちゃんみたいに慕われて、おばさま、おじさまからは自分の息子のように愛されています」
好奇心も旺盛で、
「野球やサッカーも好きだし、ゲームやマンガも好き。好きなものには、とことん打ち込むタイプです。りくりゅうどちらにも共通していますが、好きなことに一生懸命で妥協せずに取り組めるところを、とても尊敬しています」
三浦については、直接知り合う前のことが、強く印象に残っているそう。
「公式プロフィールを見たら趣味・特技の欄に“回し蹴り”と書いてあったんです。ほとんどの選手は“映画鑑賞”や“音楽鑑賞”などと書いてあるのですが、その中で“回し蹴り”というのは、文字からして輝いていましたね」
こうしたキャラクターもあって、日本のみならず世界中で人気を集めているふたり。
「広告への起用やテレビ出演のオファーが殺到しているそうです。さらに、映画化が検討されているという話も報じられています」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
3月に行われる世界選手権は欠場すると発表されたが、
「しばらくは“りくりゅうフィーバー”が続くのではないでしょうか」
そんなふたりの今後はというと、
「日本を“ペア大国にしたい”という野望を語っています。そのためには、りくりゅうの活躍はもちろんのこと、競技の魅力を伝えることも必要になるのではないでしょうか」
つまり、メディア露出が増えるということ? かと思いきや、高橋さんはその可能性は低いと推察する。
今後もさらなる高みを目指したい
「日本にいるタイミングで集中的にテレビに出演することはあるかもしれませんが、メディア露出を極端に増やすのは現実的に難しいと思います。というのも、これまでに何度も自己ベストを更新してきたように、今後もさらなる高みを目指したいと思っているはず。彼らの練習拠点はカナダなので、スケジュールの面で負担が大きくなってしまいます。もちろん、本人たちとコーチが相談して決めることですが……」(高橋さん、以下同)
とはいえ、りくりゅうのことをもっと見たいというファンも多いはず。
「これまでも出演していましたが、夏のアイスショーではさらに需要が高まっていると思います。ショーへの出演ならばプログラムの練習にもなりますし、ファンに演技を見てもらうことで感謝を返したいという気持ちもあるのではないでしょうか」
活躍の場は“テレビよりショー”になりそうだ。では、これからのりくりゅうに期待することは?
「ケンカをすることもあると思いますが、すぐに仲直りして、いつまでも仲よくいてほしいです。将来的にはふたりで指導者になりたいと話していましたが、そうなっても身体を動かし続けることになります。なので、とにかく身体を大切にしてほしいです」
仲よくあり続ければ“ペア大国”の夢もかなうかも。
