2023年に行われた前回大会で、3大会ぶり3度目の優勝を果たした侍ジャパン。王者として挑む今大会、連覇に期待がかかる 写真/共同通信

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドがいよいよ3月5日に開幕となる。日本は6日に東京ドームでおこなわれる台湾戦が初戦となり、大谷翔平を始めとする侍ジャパンの活躍が期待されるが――。

Netflix独占配信が物議に

《日本を代表して再びプレーできることを嬉しく思います》と記し、前回大会時の写真をアップして第6回WBC出場を表明した大谷翔平(本人のインスタグラムより)

「以前から物議を醸しているのが、今回大会はNetflixの独占配信となることです。元々Netflixを契約している人ならいいのですが、そうでない人はわざわざ新規契約をしてお金を払って観ないといけない。前回までは地上波で観ることができたので、納得できない人も多いでしょう」(スポーツライター、以下同)

 またサブスクの利用に慣れている世代なら新たに契約・視聴することも容易だが、シニア世代だと家にネット環境が無かったり設定が難しいといった問題もある。中には《実家の親がWBC観たいって言ってるけど、独占配信のことを説明するの難しい……忙しくて中々帰れないし困った》といった悩みを抱えている人も。

 こうした状況に、《スター選手の出場で盛り上がってるのに、何でわざわざ盛り下げるようなことするんだ》《WBCのお祭り騒ぎ感が無くなってしまう》といった声が上がるのも無理はない。

 開幕前から不満の声が聞こえる中、東京ドームでおこなわれる1次リーグC組の主催者から発表された、新たなチケット規約に注目が集まっている。そこには

「本チケットにより入場が認められる試合の全部もしくは一部、または当該試合に関連して提供されるあらゆる興行、アトラクション、準備運動、練習、試合前・試合後・イニング間の活動、宣伝、競技、その他のイベントの、あらゆる写真、画像、動画、音声、ライブストリーム、その他の説明、解説(実況情報を含みます。)(文字、データ、映像のいずれであるかを問いません。)(本試合または本イベントに関連するあらゆる説明、解説、写真、動画、音声、再現、その他の情報を含みます。)を、いかなる媒体を用いても、送信または送信の補助をしてはなりません」

 と書かれているのだが、これが新たな物議の種となっていた。

「要するに、チケットを持っていることで得られたWBCに関するあらゆる情報を、文字でも映像でも画像でも、どんな状態でも拡散してはいけないと。小さなことで言えば、現地で観戦してる人が“ホームラン打った!”などとSNSに書き込むのもダメだと解釈できます」

NPBルールの緩和を発表

 観客の楽しみを制限するかのような規約に、ネット上では

《ここまで規制されると興ざめするわ》

《まあ、動画配信サービスだけで中継するってこういうことだよな。これまで野球を地上波で観られてた日本人には受け入れがたいけど》

 といった声が上がっていた。

 プロ野球では昨季からSNS投稿へ一定の規制が導入されたが、反発の声が続出したことで規制が緩和された経緯もあってか2日、写真や動画の投稿について、NPBで昨年導入された規程を適用すると発表。

これによって、イニング中のグラウンド内動画の試合中投稿のみが禁止となり、その他の動画はイニング中は60秒以内、イニング中以外やグラウンド外なら140秒以内であれば可能となりました。

 また、許諾していないことについては具体的に“ライブ配信”“明らかに営利を目的とする配信・投稿”“三脚やパソコンを使用しての撮”影“身体の一部を強調した撮影”“撮影を拒んでいる人(観客、職員ら)の撮影”が挙げられました

 これには、《予想外の反響であわてて修正した感がある》 といった声が多く上がっている。

 Netflix独占配信に複雑な思いがあったが、SNS投稿規定が緩和されたことは、野球ファンの応援熱や距離を大切にする前向きな判断だと思いたい……。