スポーツ中継の良し悪しを左右するのは、もちろん選手のパフォーマンス。だが、それだけではない。むしろ時には「解説、この人か……」と視聴を避けることすらある、という人も少なくないはず。
元アスリートによるスポーツ解説は、視聴者にとってスポーツそのものと同じくらい好き嫌いが分かれてしまう。老若男女1000人に聞いた、好きな元アスリート解説者は?(“解説”は試合の中継だけでなく、番組でのキャスターも含む)
好き10位 松木安太郎
「いつも面白い解説をしてくれるから」(57歳・男性)
「一般人と同じ感覚・目線で解説する」(72歳・女性)
サッカー中継でおなじみの松木氏。ちなみに「苦手」部門にもランクインしており、まさに賛否両論の代表格。
好き9位 内田篤人
「カッコいい。いばってない感じがいい」(40歳・女性)
「清潔感があり、話も品がありわかりやすい。バカっぽさがない」(64歳・女性)
元サッカー選手は笑いやテンションを前面に出す人が少なくないが、ウッチーはルックスに加え、その語り口で主に女性票を獲得。
好き8位 高橋尚子
「女子マラソン界の第一人者。解説も詳しくてわかりやすい」(78歳・男性)
「出しゃばらない雰囲気づくりが良い」(39歳・男性)
日本女子陸上選手初の五輪金メダリスト。圧倒的な実績があるからこそ、控えめな姿勢がより際立った。
好き7位 舞の海秀平
「分析力の高さ、ボキャブラリーがある」(50歳・男性)
「忖度なく言ってくれるから」(28歳・男性)
“技のデパート”と呼ばれた現役時代同様、大相撲の解説でも多彩な切り口。時に「言いすぎ」と批判もあるが、国技の世界では稀有な存在?
好き5位 荒川静香
「品格がある」(38歳・女性)
「とても冷静。視聴者が聞きたいことを、言葉を選んでちゃんと言ってくれる。インタビューが上品」(54歳・女性)
“品”で票を集めたトリノ五輪の女子フィギュア金メダリスト。今回のミラノ・コルティナ五輪は解説を担当せず、SNSでは不満の声も。
好き5位 高橋成美
「りくりゅうの解説が最高だった!!」(48歳・女性)
「今回のフィギュアの解説が、わかりやすくて独特で楽しかった」(35歳・女性)
「相手のことを心から思って解説をしていることが感じられる人柄」(47歳・女性)
荒川氏と並ぶ5位は同じくフィギュアスケートから。先のミラノ・コルティナ五輪、特に「りくりゅう」こと三浦璃来&木原龍一ペアの解説で一気に知名度を上げた。ただ、「苦手」にもランクインしており……。
好き4位 増田明美
「出場選手の情報量がすごい」(48歳・男性)
「増田さんの解説は選手のプチ情報が面白くて飽きないです」(47歳・女性)
「もはや個人情報漏洩的ともいえる選手情報の暴露が面白い」(57歳・男性)
選手のバックグラウンドを知り尽くした細かすぎる解説が好評。42・195キロを飽きさせないために、マシンガントークは必要不可欠か。
好き3位 石川佳純
「凛とした佇まいがカッコいい」(55歳・女性)
「現在の練習方法や、試合運びを熟知している」(56歳・女性)
「現役のころの厳しい顔とは違い穏やかな印象でとても素敵な人だと思った」(74歳・男性)
「爽やか美人。落ち着いているけど明るさを感じる話し方、ときどき見せる昔の仲間との親密さ」(54歳・男性)
卓球女子五輪3大会連続メダリストは'24年パリ五輪より解説・キャスター業をスタート。今回の五輪でもフジテレビのキャスターとして現地入り、高い評価を得た。
好き2位 松岡修造
「とりあえず面白いことと、アホっぽく見える言動の中にも品を感じるから」(44歳・女性)
「スポーツへの情熱があり、見ている側もスポーツをやっているように感じてしまう」(57歳・女性)
「自分の専門は説明できても、この方みたいに多種目のスポーツの解説ができる人はあまりいない」(74歳・女性)
テニスの枠を超え、今やスポーツ中継の顔。“熱さ”こそが最大の武器であり魅力……ではあるのだが。
解説者に求められる「熱」より「知性」好き1位は古田敦也
「ユーモアもありながら、解説が素人でもわかりやすい」(45歳・女性)
「捕手の目から見た奥深い解説」(84歳・男性)
「精神面だけじゃなく技術面をしっかり解説してくれるから」(46歳・男性)
「細かい技術論からユニークなトークまで幅広い」(47歳・男性)
現役時代から球界きっての知性派が堂々の1位。2位松岡氏の“熱”を、古田氏の“知”が上回った。
好きでも苦手でも上位に名を連ねた解説者は、松岡修造、増田明美、松木安太郎、高橋成美の4人。万人に好かれようと無難な解説にするか、嫌われてもそれ以上に愛される人を目指すか。名解説者となるのは後者だろうが……。
