高市早苗首相が3月2日のXで《名前のせいか、色々な誤解があるようですが、このトークンについては、私は全く存じ上げません》と怒り心頭の注意喚起を行い、注目を集めている。
「サナエトークン」なる仮想通過
これは高市氏の名前を冠した「SANAE TOKEN」(サナエトークン)なる暗号資産(仮想通貨)の発行を受けてのものだ。
これまでの流れを経済ジャーナリストが整理する。
「ことの発端は、2月25日にBreakingDownのCOO溝口勇児氏らが関わるWeb3コミュニティ『NoBorder DAO』のプロジェクトの一環として、トークンの発行が告知されました。『民主的に選ばれたリーダーを象徴する』という触れ込みで発行されると、投機筋が群がり、初値から一時約30倍という謎の高騰を見せました。しかし、高市さんの否定発言を受けて事態が急転し、大炎上・大暴落といった流れになっています」
騒動を受けトークン発行の実務を担っていた株式会社neuの松井健氏は、3日のXで『「SANAE TOKEN」に関する責任の所在について』と題した文章を発表した。
「文章では『NoBorderには本プロジェクトの趣旨にご賛同いただきましたが、トークンの設計・発行・運営に関する詳細については、すべて当社に一任いただいておりました』とし、あらためて説明されると告知しています」(前出・経済ジャーナリスト、以下同)
当の溝口氏は2日のXで《えっ、運営の中に利確してるやついるの? 話が違くないか。志で立ち上げたはずなのに、こんなタイミングで利確とかしてるなら、もう信用できないんだけど》と“ブチギレ”を表明したほか、3日のXでは《ちょっと待ってて。関係者と話してるから》とポストしており、混乱が見て取れる。
ネット上では《無許可で本人の顔使ってミームコインって、やってることヤバすぎないか?》《SANAE TOKENの件、ハッキリ言って、REAL VALUE CLUBに出演してる全ての経営者たちに対して失望した》といった声があがっている。
「『SANAE TOKEN』は“Web3で民主主義をアップデート”と高尚な理念を掲げて始まったはずのプロジェクトでした。政治系YouTubeチャンネル『NoBorder』の動画内では溝口氏のほか実業家のホリエモンこと堀江貴文氏も『SANAE TOKEN』について言及しています。いざフタをあけてみれば、現職総理の名前を無断利用した挙げ句、現状は双方に責任を押し付け合う展開となってしまったのはなんとも残念ですね」
騒動の全容解明が待たれる。
