高市早苗首相

 3月5日にいよいよ開幕する『ワールド・ベースボール・クラシック2026(WBC)』。日本代表「侍ジャパン」は6日に台湾(チャイニーズ・タイペイ)との初戦を迎えるが、世界が注目する国際大会にむけて“アップ”を始めたのがーー。

 自民党・高市早苗首相(64)が、3月7日に東京ドームで行われる日本対韓国の試合で、始球式への参加を検討していることが伝えられた。ただ持病の関節リウマチで右手を痛めているため、マウンドからボールを投げるのではなく、バッターとして打席に立つ、または「プレイボール」をコールする役割になるとも。

 阪神タイガースファンの大ファンであり、当日に65歳の誕生日を迎える、依然として70%以上の内閣支持率をキープする高市首相だけに盛り上がりは必至だが、Xでは「慎むべき」との声も上がっている。

《この世界情勢なのに参加すれば世界から馬鹿呼ばわりされるだけ》
《そんな事より国会での質疑応答やイラン攻撃対応、物価高騰対策が先だろう》
《ぶっちゃけ高市に始球式してほしくない 高市が好き嫌い云々のまえに野球に政治要素持ち込まんでほしい》

 アメリカとイスラエルによるイラン攻撃で世界情勢は緊迫化、航空ルートである近辺空域が閉鎖されるなど世界各国に影響を及ぼしている。また物価対策をはじめ国会で議論することも山積みの現状、政治“パフォーマンス”のために始球式に参加してほしくない、との意見も出ているようだ。

2023年大会でも首相が始球式

【本日は始球式をさせていただき、ありがとうございました。また試合も逆転勝利!このまま世界一奪還へ!頑張ろう日本!】

 大谷翔平投手(31、ロサンゼルス・ドジャース)らの活躍もあって世界一に返り咲いた2023年大会、3月10日に行われた日韓戦で始球式を務めたのが岸田文雄元首相(68)だ。当時もロシアのウクライナ侵攻真っ只中の情勢下で、自身も秘書官を務めていた長男・翔太郎氏(35)の“外遊”騒動で立場が揺れていた最中、それでも東京ドームのマウンドに立ったのだ。

 場内アナウンスで紹介がなされると、ドーム内にはどよめきと拍手が巻き起こり、SPが警戒体制を強める中で笑顔でマウンドに向かう岸田氏。ワイシャツとネクタイの上に着込んだ日本代表レプリカユニフォームには「KISHIDA」のネームと共に、第101代内閣総理大臣を表す「101」の背番号が。

 そしてホームベースで待ち構えるキャッチャーは、監督を務めた栗山英樹氏(64)。お膳立てが整えられた中で投じたのはド真ん中のストライク、ではなく、大きく右に逸れる大暴投で、なんとか栗山氏が追いついてワンバウンド捕球したのだった。

 思わぬ“ノーコンワンバン”に苦笑いを浮かべる岸田氏だが、栗山氏と記念撮影を終えると、観客や侍ジャパンナインからも拍手で迎えられて、ご満悦の様子でダグアウトに引き上げたのだった。

2023年3月10日、WBC日韓戦で始球式を務めた岸田文雄前首相2

 多少のハプニングはあったとはいえ、日本国首相のパフォーマンスは最高の形で終えたはずの始球式だったが、すぐに疑いの目が向けられることに。それは「本当に野球経験者なの?」という疑惑だった。

 広島東洋カープファンを公言する岸田氏の経歴では、全国屈指の進学校である開成高校「野球部」出身とされている。ところが始球式で披露したピッチングフォームや球筋は、お世辞にも経験者のソレには見えず、球歴“詐称”疑惑が浮上したわけだ。

黒縁メガネをかけた模範部員

 しかしながら長らく担当記者として自民党を取材してきた、現在はフリーのベテラン政治ライターによると、

「間違いなく野球部所属ですよ。当時は黒縁メガネをかけていた岸田さんは、入学当初から野球部に入部し、3年生は受験を控えるため、実質的な最終学年である2年生の夏まで、毎日グラウンドに入っては真面目に練習に取り組む“模範部員”だったそう。

 ただ本格的に野球を始めたのは高校からで、お世辞にも運動神経バツグンとは言えなかった。そのため投げ方は“女子投げ”のようで、それは引退まで治ることはなく、一塁と距離が近い二塁手がメインポジションになったと」

 現役時代は派手さはないが、堅実なプレーでコツコツとアウトを積み重ねるひたむきな選手だったという岸田氏。そんな姿に他の部員からの信頼も厚く、この時にはすでに国民を代表する国会議員の資質を見せていたのかもしれない。

 2025年12月には、同じく野球部出身の小泉進次郎防衛大臣(44)らと「野球の未来を考える議員連盟」を設立し、最高顧問に就任している岸田氏。内閣総理大臣としても、その情熱を国民に注いでくれたらもっと違う結果になっていたのかもしれない。

 こちらも野球愛を語る高市首相は果たして、どんな始球式を国民に見せてくれるのだろうか。