社民党副党首・ラサール石井

 3月4日、任期満了に伴う社民党の党首選が告示された。13年ぶりの選挙戦となる見通しで、21日から22日に投票がおこなわれ、23日に開票される予定だ。

 社民党副党首のラサール石井参院議員は3日、自身の事務所スタッフのXを通じて党首選への出馬を表明。決意表明の動画も公開したが、その内容が波紋を広げている。

波紋を広げているラサール石井

社民党の福島瑞穂党首とラサール石井副党首

「動画ではまず、アメリカ・イスラエルによるイラン攻撃に言及し、“まさにこんな時代こそ平和・護憲を叫ぶべき”と訴えていました。一方で伝え方については、“いつもそう言っていると、『また平和かよ』『もうそれ聞き飽きたよ』と言われてしまいます”と振り返っています。そのうえで、“言い方、伝え方をアップデートしていかなければいけません”と考えを示しました」(全国紙社会部記者)

 さらに社民党のイメージについては、《眉間に皺を寄せて「頑張ろう!平和だ!」と訴えているイメージ》と自己分析。《もっと明るくほがらかに前向きに、そしてみなさんに訴求する。そういった社民党にしていかなければいけないと思っています》と語った。

13年ぶりの代表選の行方は

 しかしネット上では、その認識やラサール氏の出馬に

《伝え方を「アップデート」する前に、政策の中身そのものを徹底的に見直すべき》

《現実的な政策を訴え、社民党の主義を具体的に打ち出せなければ党勢は回復しないんじゃないかな》

《「言い方、伝え方」の問題ではなく、「実現の仕方」なんですよ。日本人の多くが「好戦的で武器を持たせるとすぐに他国に侵略に行く」と考えることからアップデートしないと》

《言い方は悪いけど政治の素人の松蔭寺さんにあれだけやり込められて、党のトップに立てるとは思えない》

 など疑問を呈する声が相次いだ。

 ラサール氏はまた、「社民党を風通し良くして、若い人も、そして年取った人も、みんなガンガンと言い合って議論ができる、風通しの良い社民党を作っていかなければなりません」とも述べた。

「この発言は、前回衆院選での候補者擁立をめぐる大椿裕子前参院議員と福島瑞穂党首の対立を念頭に置いたものとみられます。先月27日には大椿氏が副党首を電撃辞任し、その後任にラサール氏が就きました。こうした経緯があるため、党内の風通しの良さを強調したのでしょう」(前出・全国紙社会部記者)

 現在、党所属の国会議員は福島氏とラサール氏の2人のみ。さらに大椿氏も立候補を検討しているとされ、三つどもえの構図となる可能性がある。長年低迷が続く中、党の立て直しを託されるのは誰か。13年ぶりの代表選は、社民党の今後を占う重要な分岐点となりそうだ。