写真左から福山雅治、木村拓哉、天海祐希

 2月20日に公開された木村拓哉主演の映画『教場 Requiem』興行収入が12.8億円を突破したことが、3月1日に発表された。

目黒蓮にトップの座を譲る

 木村は冷徹な白髪の教官・風間公親を演じるなど、新境地を開拓。'20年にフジテレビ系のスペシャルドラマとして放送され、'23年には『風間公親-教場0-』として月9枠で連続ドラマ化するなど、人気を博した。

 しかしドラマの人気のわりに劇場版は興行収入が伸び悩んでいると、映画ライターは指摘する。

公開から3日間の興行収入は、3連休を含んでいたこともあり約6億1100万円と好発進しました。しかし公開3週目にして勢いが失速しつつあり、平日は2週間早く公開した目黒蓮さん主演の『ほどなく、お別れです』にトップの座を譲る形になっています

 邦画実写作品は10億円がヒットの目安のため苦戦しているとまでは言えないものの、ヒットメーカーの木村主演で人気ドラマの映画版としては少し物足りない数字だろう。

客足の推移を考えると、最終興行収入も20億円に届かないかもしれません。実は大ヒットを連発していたテレビ局制作の映画が、以前ほどヒットしなくなっているんです」(映画ライター、以下同)

 テレビ朝日の人気ドラマシリーズで、昨年12月に劇場版が公開された『緊急取調室 THE FINAL』は13億円強福山雅治主演のTBSの人気ドラマの劇場版『映画ラストマン FIRST LOVE』は15億円強。日本テレビが制作幹事を務める『新解釈・幕末伝』は10億円ほどに留まっている。

昨年公開されたフジテレビ制作の福山さん主演の『ブラックショーマン』は23億円。大泉洋さん主演の新解釈シリーズの前作『新解釈・三國志』が40.3億円だったことを考えると、激減ですよね。これまで地上波で大量に宣伝を打てば集客が伸びていたものの、今は見逃し配信での視聴が定着。加えて、“タイパ”重視の若者はハズレ作品を見たくないため、SNSでのクチコミを重視する傾向が年々強まっている結果でしょう

 また『教場 Requiem』が伸び悩んでいるのは、公開方法も関係していると分析する。

前編はNetflix。後編を劇場でという形になりましたが、地上波ドラマ好きには“サブスクには加入したくない”という層も少なくないんです。『教場』ファン中にもNetflix版を見ていないから、劇場版も見ないという選択した人も一定数いるでしょうね

 作品や主演俳優のネームバリューだけでヒットしたのは、過去の話のようだ。