写真左からコメダ珈琲店、スターバックスコーヒー、ドトールコーヒー 撮影/編集部

 リモートワークの定着もあり、カフェチェーンで仕事をする姿がすっかり日常の風景になった現代。また図書館や蔦屋書店に併設されるコーヒーチェーンが増加したことで、制服姿で長時間勉強に励む学生たちも。

8位と9位にはドトール運営のチェーンが

 さまざまな用途で使われるようになったことで、中には落ち着かないと感じるカフェチェーンもあるようだ。そこで「居心地がイマイチだと思うカフェ」を調査した。

上島珈琲店  撮影/編集部

 10位は8票を獲得した上島珈琲店。インスタントコーヒーで知られる「UCC上島珈琲」が運営し、「日本独自の喫茶文化」を見直すというコンセプトで、レトロモダンを基調にした内観が売り。

 国内では92店舗を展開中。都市部ではオフィス街を中心に出店されているとあり、ビジネスパーソン向けの1人席を多く設置しているのが特徴だ。そのため、

「男性ばかりのイメージ」(57歳・東京都・女性)
「静かすぎるのと敷居が高い」(58歳・東京都・男性)

 と、気軽に珈琲を楽しめないという声が。

 9位は11票を獲得したエクセルシオールカフェドトールコーヒーが運営し、全国で128店舗を展開するイタリアンエスプレッソを中心としたチェーン。ドトールと差別化するため、椅子の座り心地やつくりおきの豆は一切使用しないといったこだわりが。

「若めの人が多くて騒々しい」(40歳・埼玉県・女性)
「ざわざわしているイメージがある」(59歳・静岡県・男性)

 イタリアン・バールがコンセプトで、食事メニューに力を入れており他チェーンよりも飲酒している人が多いことで、うるさいというイメージがあるようだ。

 8位は14票を獲得した星乃珈琲店。こちらもドトールが運営しているが、ふわふわのスフレパンケーキなど高級路線がウケて全国に269店舗(2025年4月期決算)まで拡大している。

星乃珈琲店 撮影/編集部

「高いわりにコーヒーはイマイチ」(49歳・埼玉・男性)
「コーヒー豆がおいしくない。食事メニューの数が少ない。味付けの物足りなさ」(48歳・埼玉県・女性)

 世界中から輸入されるコーヒー豆を厳選して使用し、豆に合わせて職人が焙煎を行っているのが売りだが、高級感溢れる内装がアダになって期待値が上がりすぎているのかも?

 7位は16票を獲得したカフェ・ベローチェ。珈琲館やカフェ・ド・クリエなどを運営するC-Unitedが手がける低価格帯のチェーン。喫煙可能な店舗もあるだけに、

「タバコ臭い」(48歳・神奈川県・男性)
「駅中にあり、いつも込んでいるし席の間隔も狭いから落ち着かない」(50歳・女性・埼玉県)

 と臭いが気になる人や低価格帯のため、店舗の狭さが不満という人も。

子供連れに冷たい」店は

 6位は18票獲得のタリーズコーヒー伊藤園の完全子会社で、缶コーヒーでもお馴染み。2025年1月の段階で全国809店舗を展開し、スタバ、ドトール、コメダ珈琲店に次ぐ業界4位にまで成長している。

「価格が高いしあまりおしゃべりができそうな雰囲気ではなかった」(49歳・福岡・女性)
「犬も入れるため、動物と同伴できるエリアは隔離されているもの、店内が全体的に犬の臭いがする」(46歳・千葉県・男性)

 ペット専用出入り口のある東京・武蔵境かえで通り店のほか、横浜みなとみらいビジネススクエア店や千葉みなと店ではテラス席のみ同伴可能。逆にいえばペット連れにはありがたいチェーンかも?

サンマルクカフェ 撮影/編集部

 5位は23票獲得のサンマルクカフェ。岡山県発祥で、グループ会社には「生麺工房鎌倉パスタ」や「すし処 函館市場」などがある。ピーク時は400店舗を超えていたものの、コロナ禍で路面店を中心に閉店が相次ぎ、現在は285店舗にまで減少

「席同士が近すぎて、音が響き、落ち着かないから」(50歳・千葉県・女性)
「子ども連れのママ友らしき集団の利用が多く、おしゃべりの声が大きい」(52歳・東京都・男性)

 看板メニューの「チョコクロ」などスイーツが充実していることで、女子会で使用されることが多いこともあり、時間帯によっては居心地の悪さを感じる人もいるようだ。

 4位は34票を獲得したルノアール。都市型喫茶店として創業し、貸し会議室を設置したり全店舗で無線LANサービスなどを提供している。

「子ども連れに冷たい」(58歳・宮崎県・女性)
「バリスタ(ドリンク作成)の音がかなりうるさかった」(36歳・東京都・男性)

 ビジネスパーソンが使用するイメージも強いだけに、お子さん連れの客の対応に慣れていないのかもしれない。

 3位は40票を獲得したコメダ珈琲店。愛知県名古屋市で誕生したモーニングサービスで人気の同チェーン。長年東海地方のみで展開していたものの、2003年に全国展開を開始。瞬く間に店舗数を増やし、現在は国内だけで1055店舗と業界3位に躍進している。

業界最大手がアンケートでもトップに

「高齢者客の話し声がうるさい」(56歳・兵庫県・男性)
「混みすぎて待つから、客として待っている人も気になる」(52歳・北海道・女性)

コメダ珈琲(写真はイメージです) 撮影/編集部

 顧客満足度調査の「カフェ」部門の第1位を獲得したこともあるなどファンも多いだけに、行列や常連で賑わっていることに居心地を悪さを感じる人も。

 2位は51票を獲得したドトールコーヒー。店舗数は1080店舗で、駅ナカや駅近店舗が多いのが特徴。

ドトール 撮影/編集部

「喫煙可のお店があったから」(47歳・東京都・女性)
「座席が狭い」(60歳・大阪府・男性)
「店員が慌ただしく商品提供するため」(57歳・宮城県・女性)

 低価格帯のチェーンとあり回転率を上げるためか、長居しづらい店内設計や慌ただしい接客に不満を感じる人も少なくなかった。

 1位に選ばれてしまったのは、2位の3倍以上となる178票を獲得したスターバックスコーヒー。店舗数もドトールの倍以上となる2105店舗で、業界トップ。

スターバックス(写真はイメージです) 撮影/編集部

「仕事している人が多いので話しがしづらい」(43歳・愛知県・女性)
「混んでいるし、あちこちで撮影していて落ち着かない」(40歳・長野県・男性)
「若者が多く、かつ長居している人が多い」(55歳・神奈川県・男性)
「意識高い系な雰囲気が自分には合わない」(54歳・大阪府・男性)

 蔦屋書店や図書館にも併設される店舗も増えており、若年層やリモートワークを行うビジネスパーソンの姿が目立つ。

 またアート作品が展示されている店舗があるほか、有形文化財を利用したり有名建築家が設計を手がけた店舗など、“SNS映え”するだけに撮影する人が多いことなど、さまざまな理由で「落ち着かない」という声が散見された。

 今回不満が上がった理由の多くは人によってはありがたいと感じるサービスや特徴であるだけに、目的に応じてカフェチェーンを利用してみてはいかがだろうか。