3月6日の「ワールド・ベースボール・クラシック2026(WBC)」1次ラウンド初戦、台湾(チャイニーズ・タイペイ)戦で先発を務める山本由伸投手(27、ロサンゼルス・ドジャース)に思わぬ“伏兵”が現れた。
日本代表「侍ジャパン」の命運を左右する一戦を前に、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が、山本は「3イニングを投げる予定」と明かしたことが、チーム担当記者によって伝えられたのだ。これまで登板回数を伏せていた山本、そして指揮を取る井端弘和監督(50)にしてみれば、チームの作戦を“漏洩”された気分だろう。Xでも、
《ロバーツの口、ウエハースよりも軽くて草 喋っちゃいけないことだろうよ》
《ドジャースが由伸守りたいのは分かるがロバーツが戦略ポロるのは違うやろ》
《なんでもかんでも喋りすぎよな。 ロバーツって。 大谷はピッチャーとして投げないとも大会前に言っちゃうし、、、》
かねてからのロバーツ監督の“おしゃべりグセ”に辟易するユーザーも。山本の件以前にも、同じくドジャースから参加する大谷翔平投手(31)の登板機会にも情報を漏らしている。
大谷発言を1時間後にあっさり撤回
大谷のWBC参加が正式決定した後の2月、投手としてもエース級の活躍が期待されるだけに、大会でも“二刀流”出場が実現するのか現地メディアでも注目された。彼自身も当初はキャンプにて、
「WBCで投げるかはちょっとまだわからない。最後の最後まで調整次第というか、身体の状態を見てになるんじゃないかなと思う。ただ出ることは決まっているし、まずはDHとして準備したい」
「調整次第」と投手としての出場も含ませる物言いをしていたのだが、わずか1時間後、今度はロバーツ監督が取材に応じ、
「大谷はWBCでは投げない。ただし(2026年)シーズンに向けてしっかり準備していく。そこに驚きはなかったし、正直ホッとしたという感覚もない」
大谷の“前言”をあっさり撤回するように「投げない」と明言。しかも「彼自身の決断だし、とてもいい決断だと思っている」と、大谷自身が決めたことと発信したのだ。このロバーツ発言は当然、WBCで日本対戦する各国で大々的に伝えられた。
WBCでも“投げられる機会があれば投げたい”のが、大谷の本心だったのだろう。また「登板する可能性」を残していれば、日本のデータ分析する対戦国への牽制にもなる。そんな情報戦をも意識した上での発言だったとも考えられる。
発言がメディアで広まるのも承知
それを所属チームの監督とはいえ、早々に「投げない」とバラされてしまったのだからバツが悪い。ただMLB事情に詳しいスポーツライターによると、これがロバーツ監督の“通常運転”なのだとか。
「決して本人に悪気はなく嘘がつけない、また記者に対してサービス精神旺盛なロバーツ監督。大谷の登板機会も、今回の山本のイニング数についても単に質問されたから、シーズン中と同様に“実のところ”を素直に話したのだと思います。
ただ一方で策士と見る向きもあり、自身の発言がメディアを通して広く伝えられるのも承知で、“大谷をマウンドに上げるな”“山本にイニング数を投げさせるな”といった日本、井端監督に向けた釘刺しとも受け取れますが……」
どうやら2人のWBC出場が許可されただけでも、侍ジャパンにとっては御の字ということか。
