3月2日、東京都交通局は公式サイトで都営バスの路線変更について発表。運転士不足により3月末をもって深夜に運行する全6路線を休止。土休日を中心に運行規模も縮小するという。
深夜便の休止は「日中に運行する便数をできる限り確保するため」
この発表を受けSNSでは、
《深夜が全て運休はキツイな…》
《現役世代の居住進むエリアで深夜帯の足が壊滅するのはブランド毀損レベルなのでは、担い手の実状は更に厳しいのでしょうが辛いですね》
《金曜なんか立ち客が出るくらい乗ってたのになあ》
利用者から悲しみの声が多く上がっている。そこで東京都交通局に深夜便の休止などについて、話を聞いた。
「都営バスでは、深夜バスを運行する乗務員は宿泊する必要があり、拘束時間を考慮して翌日の勤務を認めておりません。このため、日中に運行する便数をできる限り確保する観点から、深夜バスを休止することといたしました。お客さまからは、廃止理由に関するお問い合わせを頂いております」
運転士不足が理由だが、公式サイトに掲載されている令和8年度前期は80名ほどの採用予定で募集を行なっていたものの、その後に発表された合格者は50名のみだった。応募自体が少なかったのだろうか?
「申込者数は165名でした。申し込んでも未受験の方もいらっしゃり、結果として合格者は50名でした」
また運転士確保のために、
・選考の受験資格の緩和(年齢要件の拡大や公務員試験型筆記試験に代えてSPI導入)
・大型二種免許の取得費用を交通局が負担する養成型選考の実施と、養成型選考の採用予定者数の拡大
・SNSやデジタルサイネージ等を活用した採用PR
などを実施。ほかにも、
・育児や介護などに関する休暇や勤務制度が利用しやすい職場の風土づくり
・営業所の大規模改修などの機会を捉えて女性職員向け施設などの整備
に取り組んでいるという。最後に路線の休止や減便について、利用者にこうメッセージを寄せた。
「現在、必要な乗務員を確保することができず、路線の見直し・ダイヤ改正を行わざるを得ない状況となっております。ご利用いただいているみなさまにはご不便をおかけいたしますが、都営バスとしてできる限り乗務員の確保に努めてまいりますので、何卒、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます」
都営バスでは昨年10月のダイヤ改正で、全126路線のうち19路線、206便の減便を行ったばかり。これ以上都民の足が減らないよう、運転士の負担になるようなカスハラや迷惑行為をしないのはもちろん、マナーを守って乗車してほしい。
