世界一連覇を目指す侍ジャパンが快進撃を続けている。大谷翔平らメジャー組がさすがの貫禄を見せつける一方で、負けじと強烈なインパクトを残しているのが国内組の2人だ。ロッテ・種市篤暉と西武・隅田知一郎が披露した圧巻の奪三振ショーに、ファンや球界OBから絶賛の声が飛び交っている。
「メジャーでも打てへん」
WBC1次ラウンドの山場となった3月7日の韓国戦。同点の緊迫した場面でマウンドに上がった千葉ロッテマリーンズの種市篤暉が、世界を驚かせた。最速156キロの直球と、魔球と称される落差の大きいスプリットを武器に、なんと三者連続三振。
続く8日のオーストラリア戦でも、154キロの剛速球で2つの三振を奪うなど、2戦連続で完璧な投球をして見せた。この獅子奮迅の活躍に、ネット上では「完全に世界に見つかってしまった」と、海外流出を危惧する声が上がっている。
実は、大会前から種市の注目度は高かった。メジャー公式サイト『MLB.com』では、独自の情報網をもとに種市を「新たに注目すべきスター」としてピックアップ。「ロッテで3年連続150奪三振前後を記録している」と紹介しながら、「スプリッター、スライダーに加え、2021年のトミー・ジョン手術後にドライブライン施設でのトレーニングを経て球速を数マイル伸ばしたフォーシームが印象的だ」とそのポテンシャルを評している。
「種市のフォークは、わかっていてもバットが空を切る一級品です。井端弘和監督も『独特なフォーク』と絶賛していますが、内角にも外角にも同じ軌道から落とせる技術は、今の代表投手陣でも随一でしょう。YouTubeでは元ロッテの里崎智也氏が『メジャーリーガーでもあのフォークは打たれへんで』と太鼓判。野球解説者の宮本慎也氏も『種市が結構キーになるんじゃないかな』と語っていました」(スポーツ紙記者)
ロッテの前監督である吉井理人氏はトークイベントで、「種市は最高でしたね」と相好を崩し、監督時代はあえて厳しく接し、一度も褒めたことがなかったという“秘蔵っ子”の成長に「今は褒めまくりです。可愛くてしょうがない」と感無量の様子だった。
「種市は小学5年生の時に、2009年大会の決勝を教室で見ていた世代です。イチローの決勝打や胴上げ投手となったダルビッシュの姿を見て、いつかあの舞台に立ちたいと願ってきたといいます。その夢の舞台で、今や自分が憧れの対象となっている。ドラフト6位から這い上がり、将来的なメジャー挑戦を公言している彼にとって、今大会は最高のアピールの場。三振を取るたびに評価のケタが変わっていくのでは」(前出・スポーツ紙記者)
一方、左腕の埼玉西武ライオンズ・隅田知一郎も負けてはいない。8日のオーストラリア戦では、2番手として3イニングを投げ、7奪三振を記録。153キロの直球に、キレ味鋭いチェンジアップを織り交ぜる投球術に、元日本ハムのエース・岩本勉氏も「メジャーのスカウトがロックオンしたのではないか」と驚きを隠さなかった。
「岩本氏が舌を巻いたのは、追い込んでからの決め球の冴え。三振を奪いに行く映像が頭の中で完全に描けていると言い、四球を出さないコントロールの良さも含め、『井端監督は自信満々でマウンドに上げることできるんじゃないかな』と褒め称えています。右の種市、左の隅田という三振が取れる2人の存在は、今後の決勝トーナメントでも日本の大きな武器になるでしょう」(スポーツ紙デスク)
ネット上でも、「種市はもう来年メジャー行け!」「青森の宝から世界のタネイチになった」「隅田のチェンジアップはエグすぎて視覚がバグる」といった熱烈なコメントが相次ぎ、ファンの期待感は最高潮に達している。
圧巻の奪三振能力を見せつける種市と、精密な投球で翻弄する隅田。Netflix未加入のファンが2人の快投を見られないのが残念だ。
