元テレビ朝日アナウンサーで衆議院議員の丸川珠代氏が3月11日、予算委員会の質疑に初めて立った。だが、その“事前告知”動画が思わぬ波紋を呼んでいる。
国会内は原則的に撮影禁止
丸川氏は10日、自身のXを更新。翌日に開かれる予算委員会を告知する動画を公開した。
「濃紺のジャケットに赤いインナーという装いで、国会の委員会室の演壇に立った丸川氏が、カメラに視線を投げかけながら、『明日水曜日のあさ9時から、こちらで予算委員会の質問に立ちます』と切り出しました。 続けて『首都直下型地震の想定見直しや消費税・飲食料品ゼロ税率をめぐる懸念、イノベーションの実装に資する薬価制度のあり方について質問します』と説明し、最後は『ぜひインターネット審議中継でご覧ください』と呼びかけていました」(全国紙政治部記者、以下同)
尺にして25秒。予算委員会での初質問を誇らしげに予告する内容だったが、SNSでは思わぬ指摘が相次いだ。《これって禁止事項ですよね?》《ルール違反》といった声が上がったのだ。
「国会内は原則として写真や動画の撮影が禁止されています。そんな場所で堂々と宣伝動画を撮影していたことから、疑問の声が広がったのです」
すると丸川氏は、《動画撮影ダメでしょう。ルール守ってください》と投稿した一般ユーザーのポストを引用リポストし、《撮影許可を得ております》と真っ向から反論。だが、この説明が逆に火に油を注ぐ結果となる。《誰がどういう理由で許可したんだ?》と、疑問の声がさらに広がったのだ。
「許可を得たと言っても、その経緯や理由は明かされていません。結果的に『特別扱いではないのか』という疑念を招いてしまいました」
では11日の予算委員会では、実際にどのような質疑をしたのか。
「持ち時間は25分でしたが、最初に取り上げたのは首都直下地震の際の“ペット避難”の話題でした。これについてもSNSで、《今この質問か?》といったツッコミが寄せられていました」
こうしたネガティブなリアクションを招く背景には、丸川氏のこれまでの“歩み”に対する疑念もあろう。
「内閣府特命担当大臣、女性活躍担当大臣などを歴任。順調にキャリアを重ねてきました。しかし2024年、自民党安倍派の政治資金パーティー裏金事件に関与していたことが発覚。5年間で計822万円を裏金にしていたことが明らかになりました」
同年10月の衆院選では東京7区から立候補したものの落選。しかし今年2月の衆院選で同じ東京7区から再び出馬し、初当選を果たしている。
「裏金疑惑が明るみになった当時、丸川氏を含む関与したとされる議員73人は政治倫理審査会への出席を拒否しています。疑惑について国民に対して説明する場から距離を置いたにもかかわらず、今回は予算委員会で質問に立つというPR動画を公開。説明責任は逃れるのにPRは積極的にするという違和感が一部の国民にあったのだと思います」
当時、丸川氏らは政倫審について、裏金議員の「レッテルを貼られるだけ」として出席を拒否していた。だが今回の騒動を見る限り、その“レッテル”は出席せずともしっかり貼られているようだ。
