色とりどりのランドセル(画像はイメージです)

 3月8日は、女性の社会参加や地位向上などを啓発する日として“国際女性デー”と制定されている。この国際女性デーに関連して話題になったのは、色にまつわる“ジェンダーバイアス”だ。“女の子はピンク色”といった固定概念にとらわれず、自身の好きな色を選んでほしいと訴えかけた記事が公開された。そこで、変化が起きているものの例として紹介されたものがランドセルだ。

ランドセルの色を選べる“喜び”と“悩み”

 これまでは“女の子は赤、男の子は黒”がランドセルの定番だったが、近年は茶色や紫色、水色など、色の種類も豊富になってきた。選択肢が増えてきたことで、性別に関係なく好きな色を選ぶことが定着してきているようだ。

「娘の好きな水色のランドセルを購入しました。嬉しそうに背負って学校に行ってくれるからうれしい!」

「私はしぶしぶ赤いランドセルにしていたから、好きな色が選べるようになってうらやましい」

 さまざまな色のランドセルから、子どもの好きな色を選べることに喜びの声もあるが、親の悩みも増えているようだ。

「好きな色を選んでほしいけど、少数派の色を選んで学校でなにか言われたりしないか心配」

「好きな色を選ばせて途中で飽きて使わなくなったらと思うと、無難な色にしてもらいたいけど、親のエゴを押し付けたくない」

「ピンクや赤を好きで選んでいる子もいるから、多様性と言ってピンクをつぶさないでほしい」

水色のランドセルで登校する小学生(画像はイメージです)

 ランドセルは、基本的には6年間使う想定で購入される。長く使うものだからこそ、子どもの気持ちや好きな色を尊重したいと考えている親も多いだろう。しかし、幼児期の子どもにこれから6年間使うものの判断をゆだねることに、悩んでいる親もいるようだ。

「性別にとらわれず、自由に選べるようになったからこそ、かつて女の子の色だとされていた色を選んだときに“ほかの色でも良いよ”と言ってしまうと、子どもに親の意見を押し付けてしまう可能性もあります。どんな色を選んでも、子どもが好きな色を親が受け入れてあげるのも大事です。その上で、子どもと親が納得いくランドセル選びができたらいいのではないかと思います」(教育系ライター)

 ランドセルの色が種類豊富になってきたように、性別にとらわれず、誰がどんな色を好きでも良いという考えが社会全体に広まれば、親の悩みも減っていくのかもしれない。