ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝が3月14日(日本時間15日)におこなわれ、惜しくも日本はベネズエラに破れて敗退した。
ベネズエラは初回、先頭打者ホームランで先制。しかしその裏、大谷のホームランで同点に。2回表に1点を取られたものの、3回裏に森下の3ランホームランで日本は一気に勝ち越しに成功。だが勢いはここまでで、その後6点を取られて日本の負けが決まった。
Netflixによる独占配信
日本が敗れたことで改めて賛否の声が上がっているのが、Netflixによる“WBC全試合独占配信”だ。WBCを見るためには料金を支払う必要があり、地上波で無料観戦はできない。
朝日新聞社が3月14、15日に電話にて実施した全国世論調査によると、テレビで見られないことについて「問題だ」と答えたのは44%、「問題でない」は50%だった。さらに、「問題だ」は40代以下では2~3割台だが、60歳以上では5割を超える。
「Netflixの独占配信に対し、野球好きの間では《日本だけじゃなく、各国の試合が見れるのは嬉しい》とおおむね好評でした。その一方で、ひろゆきこと実業家の西村博之氏は“地上波で流さないという判断が、野球に憧れるとか、野球というスポーツに興味を持つ層自体を減らしてしまうので悪手だったのでは”と語った上で、無料で見られることで憧れのスポーツへと発展していくのに“『金を払ったやつだけ見ろ』というのはスポーツとしては衰退していくので間違っているのでは”とコメントしています」(スポーツ紙記者)
「盛り上がりに欠けた」
お笑いコンビ「おぎやはぎ」も、『JUNK おぎやはぎのめがねびいき』(TBSラジオ)のなかでいわゆる“にわかファン”が一番大事だと言い、「テレビでやってたら“そうか、やってたら見ようか”っていう人たちがめちゃくちゃいるわけ、何百万人って。その人たちが誰も見ないんだよ、結局」と話している。
WBCが地上波で見られなかったことに、
《やっぱり前回大会と比べて盛り上がりに欠けたよね》
《前回のWBCは行く先々で話盛り上がって楽しかったけど、今回は話も出ない》
《お年寄りとか、契約の方法が分からなかったり、そもそもNetflixが何なのか分からずに諦めた人が沢山いただろうなと思うととても悲しい》
《「地上波でやってるなら見る」って人が多数派だと思うのに、有料じゃ見ないよね》
といった声が上がっている。
「侍ジャパン敗退で、各局のニュース・情報番組のWBC関連情報は縮小。TBSの情報番組『ひるおび』はWBCの話題を一切取り上げなかったことで話題になったほどです。今回のNetflix独占配信では、地上波で使える映像も厳しく管理されていました。TBSの『情報7daysニュースキャスター』で安住紳一郎アナウンサーは、“試合終了の約30分後に映像を受け取り、1番組3分以内に編集する必要がある”と漏らしています」(前出・スポーツ紙記者)
大金を払って独占契約を結んだNetflixは、企業として責められることは何ひとつしていない。しかしWBC主催者や日本野球機構は、大会の盛り上がりや野球文化の発展なども踏まえて配信方法を考える必要があるかもしれない。
