生島ヒロシ

 3月17日にオリコンニュースが配信した記事にて、4月から文化放送でラジオパーソナリティーを務めることが伝えられた生島ヒロシ(75)。同時にインタビューで、1年2か月の“空白の期間”を自分語りしたのだがーー。

 元TBSアナウンサーの生島が、TBSラジオの冠番組を緊急降板したのが2025年1月27日のこと。翌2月には自身が立ち上げた所属事務所『生島企画室』を退所し、社名も『FIRST AGENT』に変更された。発端は「重大なコンプライアンス違反」だった。

「問題視されたのが、番組スタッフへのハラスメント行為でした。不適切な画像を共有ファイルに入れていたことを、女性スタッフがセクハラとして訴えたのです。

 これだけならば“うっかり”で済むところ、他スタッフにも厳しく叱責するといったパワハラ案件も確認されるなど、もともと番組内でのハラスメントが日常化していたのでしょう。TBSが聞き取りをした上で、総合的判断として処分を下した格好です」(スポーツ紙・芸能記者)

 74歳だった生島世代にとって“日常”行為だったとしても、企業コンプライアンスが厳格化する現代においてはそぐわない行為。彼自身が“アップデート”できなかったことで招いた騒動とも言えよう。

【私自身のハラスメントに対する意識・認識が甘く、猛省をしております。】

 当時、無期限の芸能活動自粛を発表するとともに、謝罪コメントと反省の弁を述べていた生島。自粛から1年2か月が経った今、彼の中では“禊は済んだ”との認識なのだろう、再びラジオの世界に戻るわけだ。

「まるで犯罪者みたいだね」

 ところが、オリコンのインタビューで彼の口から語られたのはーー、

【自分の中で、何かが一気に崩れ落ちたんです。】
【自分の人生でやってきたことが、全部否定されたような気持ちになりました。】
【存在価値がゼロになったような気がしたんです。】

 セクハラ・パワハラ騒動が明るみになったことで、世間やメディアからバッシングを受けた時の自身の心境。妻と夜道を歩いていた時にも、ふと【まるで犯罪者みたいだね】との言葉が漏れたエピソードも明かしている。

 そしてインタビュー後半では、自身も3.11東日本大震災を経験したことから、能登半島の被災者のためにボランティア活動に参加したことや、彼自身で「コンプライアンス」を一から学び直したとする報告。

2025年3月上旬、自宅から出てきた生島ヒロシ。直撃に言葉少なでタクシーへ

 しかし違和感を覚えたのは、自身が発端となって招いた騒動であるにもかかわらず、最後まで“肝心の言葉”が出てこなかったこと。Yahoo!ニュース「エキスパート」の同志社女子大学教授・コラムニストの影山貴彦氏も指摘している。

欠けていた「被害者への謝罪」

【今回の記事でインタビューで欠けているのは、セクハラ・パワハラ被害を受けたといわれる方々への謝罪です。】
【その点が一番大事なポイントです。そこを忘れずにいて頂きたいと思いますし、しっかりコメントすることが大切でしょう。自身の辛かった経験を語ると同時に、しっかりとした被害当事者への反省の弁が欲しいところです。】

 生島が言うように「犯罪者」ではないが、彼によるセクハラやパワハラの“被害者”は間違いなく存在する。そんな被害者への謝罪や反省の言葉が一つもなかったのだ。

 とはいえ先にも触れた通り、自粛前コメントにて被害者への謝罪と反省の弁をすでに述べている生島。今回のインタビューにおいても、ハラスメント騒動の詳細に触れなかったように、あくまでも「復帰」がメインの構成だけに“負のイメージ”を避けたい意図があったのかもしれない。

 自粛期間の1年2か月、本当に生島自身が“アップデート”できているのかどうか、文化放送での番組やスタッフが証明していくことだろう。