ベネズエラの優勝で幕を閉じた今回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。日本代表“侍ジャパン”は大谷翔平、山本由伸、鈴木誠也ら史上最多8人のメジャーリーガーが集結し、“史上最強”とも言われる布陣で臨んだが、準々決勝でベネズエラに敗れ、連覇はならなかった。
最悪だった放送タイミング
そのなかで、13打数ノーヒットとまさかの無安打に終わり、最後まで快音を響かせることができなかったのがソフトバンクの近藤健介だ。
「そんな大不振に終わった近藤が、準々決勝からわずか3日後のバラエティ番組で“持ち上げられていた”ことが話題となっています。3月17日放送の『THE神業チャレンジ』です」(スポーツ紙記者、以下同)
近藤が挑んだのは3つのチャレンジ。地上から伸びるひもで浮かぶ、距離も高さも異なる3つの風船を打ち抜く種目と、目の前に縦に5つ並んだバルーンを1打で割るパワー勝負、そして、120メートル先のスタンドに掲げられたチョコレートプラネット松尾駿の顔入り横断幕を打ち落とすという種目だった。
「収録はWBC前。近藤選手が自主トレを行っていた鹿児島県・徳之島にセットを持ち込み撮影されました。ただ、この日の最大風速は毎秒12メートルと強風で、難易度はかなり高い状況でした。それでも番組は“天才バッター”、“首位打者やMVPなど数えきれないタイトルを持つ近藤ならイケるはず!”などとナレーションであおり、“ホームラン王も獲得している小さな巨人”と、持ち上げていました」
しかし、結果はすべてのチャレンジで時間・回数制限を使い切り失敗。意気揚々と臨んだ近藤も、思わぬ結果に苦笑いを浮かべるしかなかった。
この放送タイミングに、SNS上では《こんなタイミングで近藤出すことになるとは…》《何のためのOAだったんだろ》といった複雑な声も上がっている。
“天才”と称える美辞麗句も、WBCでの不振の直後ではむなしく響き、むしろ皮肉に受け取られかねない状況だったが……。スポーツジャーナリストはこう分析する。
「この時期に放送日を設定したということは、本来18日の決勝まで侍ジャパンが勝ち上がる想定だったのでしょう。さらに近藤選手が大会で活躍することを見込んだブッキングだったはずです。日本は準々決勝で敗れたとはいえ、それまでは破竹の勢いで連勝していましたから、今大会の映像を使おうと思えば使えたはず。しかし肝心の近藤選手が活躍できなかったので、前回大会の映像を使うしかなかった。彼にとっても、番組にとっても、結果的にメリットの少ない放送になってしまいました」
近藤には、シーズンでこの悔しさをぶつけて巻き返してほしいところだ。
