日本アカデミー賞「優秀アニメーション作品賞」を受賞するなど社会的ヒットを記録した『映画 えんとつ町のプペル』。その最新作『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』が3月27日より公開される。
「プレッシャーは結構ありました(笑)」
主人公・ルビッチの声を担当するのは、永瀬ゆずな。オーディションで、満場一致の評価を受けて抜擢された。当時について、永瀬はこう振り返る。
「すごく緊張していたので、手ごたえはあまりありませんでした。ただ、普段のオーディションは自分の演技を見せて終わりですが、今回は演出に合わせて何度か演じてみるというやり方でした。おかげで求められているルビッチ像がわかって、全力を出せました」
前作では芦田愛菜が演じたルビッチ。その後任という大役を務めることにプレッシャーはあったのだろうか。
「プレッシャーは結構ありました(笑)。前作がすごく面白かったし、尊敬する芦田さんの後任が、私で本当に大丈夫かと心配でした。でも、実際に台本をいただいたときや、試写会で自分の声を聞いたときは、やっぱりうれしかったです。点数にするなら90点くらいはあげたいです!」
アフレコには「自分らしく楽しむしかない」という気持ちで、挑んだという。
「芦田さんのルビッチとまったく一緒じゃダメだと思って、自分らしく演じることを意識しました。具体的には、前作のルビッチは、諦めない前向きさがありました。しかし、今作では親友でゴミ人間のプペルがいなくなり、不安や迷いがある。その感情が入り交じった複雑さを表現できればいいなと思っていました」
4歳から子役として、数々のドラマや映画に出演してきた永瀬。声優は今回が初挑戦だ。
「声でしか感情を表現できないところが難しかったです。家で何回も録音して練習しました。あとは、ルビッチの動きに合わせて私も動いてしまうことがあって。動くと音が入ってしまったり、声がブレてしまったりするので、動かないように頑張りました!」
難しさを実感する一方で、役との共鳴も感じていたようだ。
「“やると決めたらやる”ところは似ているかなと思います。だけど私は、ちゃんと覚悟を決めないと周りに流されちゃうところもあって。ルビッチは誰に何を言われても諦めないところがすごい。どんな人にも歩み寄る優しさは見習いたいです」
今作のテーマは“信じて、待つ”。「待つのは得意じゃない」とはにかむ永瀬だが、撮影の待機時間はどう過ごしているのだろうか。
「読書をしています。同じ本を繰り返し読むのが好きで、1か月ずっと同じ一冊を読んでいることも。好きな本だと40回くらい読み返したこともあります(笑)。例えば、東野圭吾さんの『ある閉ざされた雪の山荘で』は、面白くて何回も読み直しました。少し複雑なので、最初は難しかったのですが、10回目くらいから面白くなってきます」
笑顔で語る姿からは相当な読書家であることがうかがえる。
意外すぎる今後演じてみてい役柄は
「東野圭吾さんの本やホラーなどいろいろな種類の本を読みます。台本を読むと、“こんなセリフ前に本で読んだな”とか“似たキャラクターが本に出てきたな”と気づくことがあって、役作りに役立っています」
最後に今後新しく挑戦したい仕事を聞くと、意外な答えが返ってきた。
「ヤンキーや連続殺人犯など悪役を演じてみたいです! いろいろな人の気持ちを考えたり表現したりするのが好きなので、まだ演じたことのないキャラクターの気持ちを考えてみたいんです。いつかはすべての感情を演じてみたいなと思います」
ルビッチのように自由に冒険するなら?
未来に行ってみたいです。10年後くらいの自分に会いたくて。まだ役者さんをやれているのかなとか、どんなことをしているのかなとか、すごく気になります
最近のちょっとした冒険は?
ずっとやりたいと思っていたウクレレを最近やっと始めました。プペルの主題歌も絶賛練習中です。まだ人前で披露できるレベルではないのですが、あともうひと頑張りです!
