冬ドラマ「よかった」ランキングTOP5

 豪華キャスト、話題の原作、衝撃展開。冬ドラマは粒ぞろいといわれる一方で「期待はずれ」の声もちらほら。そこで週刊女性は毎シーズン恒例、女性視聴者1000人に「よかった」ドラマをアンケート。2月上旬時点の中間ランキングとどう変わったのか─。

役者に魅せられる「よかった」ドラマ

『ゲゲゲの女房』でヒロインを務めた松下奈緒

「ヤスケンのクズっぷりが堂に入っていて癖になる」(千葉県・48歳)、「長男だけは幸せになってほしくて見てしまう」(静岡県・37歳)

 5位にランクインしたのは松下奈緒主演の『夫に間違いありません』(フジテレビ系)。中間発表では「がっかり」ドラマ4位にランクインしていたが─。ドラマに詳しいライターの神無月ららさんは、

「個人的には今期のドラマの中では一番好きな作品でした。最初は失踪からひょっこり戻ってきた夫・一樹(安田顕)がどの程度のクズ夫か判断がつかなかったんですよ。単に浮気して家族を捨てただけなのか、計画的に自分の保険金を妻から奪おうとしてる策士なのか。

 ふたを開けたらなんと“どっちも”のハイブリッドクズ夫だったという(笑)。イメージ悪化を嫌がる俳優も多そうなのに、とことん情けない男を情けないまま演じきる安田顕の役者魂あってこそ、このドラマの重暗さが際立ったんだと思います」

 ヤスケンに助演男優賞をあげたい!?

よかった冬ドラ4位は『再会~Silent Truth~』

竹内涼真主演『再会〜SilentTruth〜』(TV朝日公式サイトより)

 続いて、

「竹内涼真のシリアスな面も素敵」(栃木県・36歳)、「2時間ドラマをよくここまで引き延ばした」(茨城県・48歳)

 4位は『再会~Silent Truth~』(テレビ朝日系)。前回の3位から1ランクダウン。神無月さんは、

「作家・横関大氏の江戸川乱歩賞受賞作にしてデビュー作の『再会』を、ベテラン脚本家の橋部敦子氏が手がけた今作。サスペンス系の秀作が多かった今期ドラマの中でもひときわ光っていたと思います。出演者全員、演技力おばけのメンツをそろえました!というラインアップでしたが、中でも主演の竹内涼真がやっぱりすごかった。

 橋の上で刑事・南良(江口のりこ)から追い詰められて23年前の発砲を自白するシーン、緊張で気道がどんどん狭くなっていく中で絞り出すように告白する演技は圧巻でした!

 そしてそれを一瞬、菩薩のような表情で受け止める江口のりこの演技も素晴らしかった。終始報われない片思いを続けた直人(渡辺大知)や、博美(北香那)がかわいそうやん!というモヤモヤは残れど、満足度の高い作品だったと思います」(神無月さん)

よかった冬ドラ3位は『テミスの不確かな法廷』

ドラマ10『テミスの不確かな法廷』 NHK総合毎週火曜夜10時〜 ※NHKONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信中

 竹内の株が爆上がり中?

「続編が見たい」(長野県・44歳)、「丁寧に作られていた」(北海道・38歳)。松山ケンイチ主演の『テミスの不確かな法廷』(NHK総合)が3位に。

「自身の発達障害という特性に苦しみながらも、目の前の事件に一つひとつ向き合っていく裁判官の安堂(松山)。感情が高ぶると自然に身体が小刻みに動いたり、机の下の足が勝手に動いてしまう、松山ケンイチのリアルな演技もすごかった。制作チーム全員の繊細な仕事の積み重ねはそのまま“わからないことをわかっていないと、わからないことはわかりません”という、安堂の裁判に向き合うときのポリシーと重なったんですよね。

 死刑囚の再審請求という“正義”をやり遂げたチーム全員から“特性じゃなくて個性”と伝えられて“怖いけど、いつか個性だと笑えるようになりたい”と泣く安堂のシーンに、ドラマが伝えたいところが全部詰まってたと思います」(神無月さん)

トップの座を逃した『未来のムスコ』

志田未来

 惜しくもトップの座を逃したのは、

「子役がかわいくて夢中でした」(千葉県・47歳)、「志田未来ちゃんがどのイケメンと一緒になるのか推理しながら見た」(福島県・35歳)

 2位は『未来のムスコ』(TBS系)。

「志田未来主演の親子ストーリーが、当初よりランクアップで2位に躍り出ました。突然現れた“未来の息子”に悪戦苦闘する未来(志田)の子育てにまつわる苦労は、タイムスリップものの皮をかぶったシングルマザーの奮闘記そのもので、見ていてしんどくなるほど身につまされました。

 息子・颯太役の天野優くんがとにかくかわいかった! あの子のかわいさでランクインしちゃったのでは?とすら思っています(笑)」(神無月さん)

 9話の未来同様に、視聴者も颯太ロスになりそう。

視聴者の心を最もつかんだ冬ドラマ

日曜劇場『リブート』(TBS公式サイトより)

 視聴者の心を最もつかんだ冬ドラマは、

「むちゃくちゃだけどエンターテインメント作品としては素晴らしい」(東京都・50歳)、「ミスチルのエンディングがスルメ曲」(大阪府・32歳)

 1位は『リブート』(TBS系)。期待度ランキングの1位と変わらずに首位をキープした。神無月さんは、

「これまでも『テセウスの船』の準主演や『下剋上球児』『TOKYO MER』シリーズなどで主演を重ね、まさに“日曜劇場の顔”ともいえる鈴木亮平を主演に据え、冬ドラマの中では民放唯一の2桁超え視聴率。

 老舗のブランドを守り抜いた感がありますね。主人公が顔と声をお直しして他人の人生を生きるって相当ぶっ飛んだストーリーで、一歩間違えば“そんなわけないやん?”と鼻白みそうなところを、敵と味方が毎話スリリングに入れ替わるドラマ構成と、二役を見事に演じ分ける鈴木と戸田恵梨香の演技力で見事にねじ伏せました」

 3月29日放送の最終回で「がっかり」なんてことにならなければいいが─。

 賛否が分かれるドラマは数あれど、結局一番残念なのは、どちらにも名前が挙がらなかった作品かもしれない。

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