風間俊介 撮影/矢島泰輔

演劇界で誰もが憧れる役に初挑戦

 出演のお話をいただいたときは「みんなが憧れていて、みんながやりたいと思っているあの役か……!」と思いましたね。物語が一気に変わる瞬間が存在するんですが、それが「どんでん返しです!」というような派手なものじゃなくて。

 THE BLUE HEARTSの『情熱の薔薇』という曲に「見てきた物や聞いた事 いままで覚えた全部 でたらめだったら面白い」という歌詞がありますが、常識だと思っていたものが実は嘘だったとわかるとか、自分が信じていたものがひっくり返るような瞬間が、体感として描かれているんです。2016年ごろにDVDで見たことはあったのですが、戯曲を読んで改めて「すっごいよくできてる面白い話だな」と思いました。

痩せたくて食事制限、始めました

 実は最近、ちょっと痩せようとしてるんですよ。みなさん僕のことを「痩せてる」って言うけど、こう見えてお腹周りだけパンツの上に“たぷん”みたいな感じで(笑)。それで今、食事制限をしています。もう夕飯どきですが、今日は春雨スープしか食べてないくらい。もともと、1人で食べるごはんには無頓着なほうですし、一度ダイエットをやり始めると極端なんですよね。

 そんなときでも、どうしても食レポの仕事はやってくるわけです。そういうタイミングは素晴らしく愛おしいですね(笑)。志が途絶えたんじゃなくて、努力をし続けているけれど、仕事という大義名分があるので「仕方ないじゃない」っていう。

苦手な人の日常を暮らしてみたい

 今回の舞台で演じるのは、自分がとある人物になったと“妄想”している役。もし、僕が誰かになれるとしたら……自分以外の人には誰にでもなってみたいです。僕、どんなに苦手な人にでも「少しはいいところがあるんじゃないかな」って探すクセがあるんですよ。「ない」って判断することもあるけど(笑)。そんな人にもきっと友達はいて、僕に合わないだけだと思うと、興味がわくんです。なので、とりあえず誰かになって、その人のその人らしい日常を暮らしてみたいです。

 例えば今、僕自身は世界を救いたいとは思ってないですけど、もしもそういう立場になったらきっと救うんじゃないですかね。でも、あくまで“妄想は妄想”なので、今の僕自身を手放す気はないです。僕が誰かをうらやましいと思うように、僕のことをうらやましいと思う人もいるだろうし、手放す方法すら知らないですし(笑)。

全国各地を巡る楽しみは、やっぱりごはん!

 食レポ仕事の賜物で、全国の美味しいものに詳しくなりました。今回の舞台ではたくさんの地域を巡るので、共演する伊礼さんと岡本さんと美味しいものを食べたいです。静岡県では「さわやか」のハンバーグが食べたいでしょ。岡山は……千鳥さんのイメージが強くて食べ物がすぐ思いつかないな……。大阪では、いい出汁のうどんが食べたいです。愛媛はね、鯛茶漬け。鯛のお刺身の上にごまだれがかかって、そこに出汁をぶっかけるのがあるはずなんです。

 で、石川で魚。新潟では米! 新潟で地元の人が「これうまいよ」っていう米を食べたら、とんでもなく美味しいんですよ。神奈川は近いから省略するとして、広島ではお好みソースで牡蠣を食べたいです。牡蠣が入ったお好み焼きを食べて、お好みソースが合うことにびっくりしたことがあって。兵庫は牛肉が食べたい。北海道はジンギスカンとかも有名ですけど、もはやなんでもいいです(笑)。だって何を食べたって全部美味しいんだもん。

4月7日発売号より、新連載がスタート!

 新連載『風の向くまま、旅がたり』が、週刊女性さんでスタートします。僕にとって旅とは、視野を広げ、日常の尊さを再確認させてくれるもの。そして、未来の自分へ贈る大切な思い出でもあります。これまでに出合った数々の景色や、旅にまつわる役立つお話など、心を込めてお話ししていきたいと思っています。皆さんの日常に、心地よい旅の風を届けられますように。

 

KOKAMI@network vol.22『トランス』作・演出/鴻上尚史出演/風間俊介、岡本玲、伊礼彼方2026年4月28日の東京公演を皮切りに、13会場を巡る

KOKAMI@network vol.22 『トランス』
作・演出/鴻上尚史
出演/風間俊介、岡本玲、伊礼彼方
2026年4月28日の東京公演を皮切りに、13会場を巡る


ヘアメイク/清家いずみスタイリスト/手塚陽介