3月25日(日本時間)のアナハイム・エンゼルスとのオープン戦に登板し、5回途中まで制球を乱して3失点を喫するも、11奪三振の圧巻投球を披露したロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(31)。
決勝トーナメント初戦で敗退した「WBC2026」から合流後、4月1日に先発内定しているクリーブランド・ガーディアンズ戦に向けて“二刀流”調整は順調のようだ。
一方、国内では心配なニュースが飛び込んできた。大谷とともに野球日本代表「侍ジャパン」メンバーとしてWBCを戦った、千葉ロッテマリーンズの種市篤暉投手(27)が肩のコンディション不良を訴え、3月27日のプロ野球開幕に間に合わない見通し。
WBC開催がなければ、もしくは代表選出されなければ開幕投手を務めたであろうロッテのエース。本人はもちろん、チームの指揮を取るサブロー新監督(49)にとっても手痛い離脱になるのは間違いない。
WBC・1次ラウンドの韓国戦とオーストラリア戦、そして準々決勝のベネズエラ戦の3試合に登板して4イニングを投げた種市。7つの三振を奪う圧巻投球でメジャーリーグのスカウト陣も唸らせたが、登板には懸念もあった。
恩師は「連投させたことに驚いた」
ロッテの元監督、コーチとして指導にあたった吉井理人氏(60)が、3月7日のオーストラリア戦後にブログで《この時期にローテーション投手を連投させたことには驚きましたが》と、井端弘和監督(50)ら首脳陣の起用法にチクリ。
パ・リーグ球団を担当するスポーツライターは、吉井氏の真意を次のように語る。
「種市投手の才能をいち早く見抜いていた吉井さんは、そのポテンシャルを“佐々木朗希(24、ドジャース)以上”と評価していました。彼が秘めていたメジャー志望も知っていたのでしょう。自身の代表チームコーチ経験も踏まえて、“怪我だけはさせないように”と無理のない起用を求めたのでしょう」
本来は先発投手にもかかわらず、大会直前に阪神タイガース・石井大智投手(28)らリリーフ投手が3人も離脱したことで回ってきたリリーバーの役割。吉見一起投手コーチ(41)は「種市は先発でも中継ぎでもいける」と自信を深めたが、本人は慣れないブルペンや調整に苦心しながらも、「チームのため」と無理をしてた可能性もある。
さらに種市、アメリカ・マイアミに向かうチャーター機で発熱するアクシデントに見舞われている。実は、満足いくコンディションではない中でのベネズエラ戦だったようだ。
「行けるか?」と聞かれたら…
「井端監督ら首脳陣は、1次ラウンドで完璧な投球を見せた種市投手に全幅の信頼を寄せ、決勝トーナメントでも大事な場面で使いたがっていた。とはいえ無理させるつもりはなく、吉見コーチも“行けるか?"とコンディション確認をしたと言います。
ただ野球経験者は憶えがあると思いますが、監督やコーチから面と向かって“行けるか?”と聞かれて、“いえ、無理です”とは言えないですよ。ただ侍ジャパンのトップチームに初招集されて、しかも大事な場面を託されていた種市投手だけに、たとえ不安があったとしても“行きます”と本心で答えたのでしょう」(前出・スポーツライター)
日本が世界一を逃した結果を見れば、大谷を登板回避させたドジャース、デーブ・ロバーツ監督(53)の判断は正しかったのだろう。しかし大谷らメジャーリーガーと共闘し、ベネズエラ戦を通してメジャーの舞台を肌で感じた経験は、種市の野球人生にとって大きな糧になるのは間違いない。
