3月25日(日本時間26日)、チェコ・プラハでフィギュアスケート世界選手権が開幕。女子ショートプログラムに出場した坂本花織の演技に注目が集まっている。
坂本は2月に開催されたミラノ・コルティナ五輪で団体戦・個人戦ともに銀メダルを獲得。今季限りでの現役引退を表明している。
“やかましい太陽”の叫び
今大会が現役ラストとなる坂本は、最終グループの32番で滑走した。冒頭の3回転ルッツを鮮やかに決め、続くダブルアクセルも難なく降りると、後半のフリップ+トウループの連続3回転も成功。『Time To Say Goodbye』のメロディーとともに、完成度の高いノーミスの演技を披露した。
「ミスが無いだけでなく、加点も多く与えられる本当に美しい演技でした。そんな坂本選手の点数は、なんと79.31点!これは今季自己ベストであり、今季世界最高の得点をマークし首位発進となりました。
ちなみに2位は五輪で4位だった千葉百音選手で、78.45点。五輪銅メダルの中井亜美選手は、69.10点で8位でした」(スポーツ紙記者)
本人も納得の行く演技ができたのだろう。
フィニッシュのポーズを決めると、その顔には満面の笑みが。そしてキスアンドクライで得点を確認した直後、歓喜のあまり「ああぁぁー!」と絶叫。会場も大興奮に包まれた。
この様子にフィギュアファンからは、「坂本さんのこの明るさ本当に好き」「これがミラノ五輪で話題になった“やかましい太陽”だね」「相当な努力をされているのにいつも笑顔を絶やさなくて、心から尊敬する」「坂本さんはフィギュアが凄いのはもちろん、本人の面白さもぶっ飛んでる。唯一無二の人だな」といった声が上がっている。
ミラノ五輪での感動秘話
ファンを感動させたのは、演技以外にも。会見で明かされた、今回ショートプログラム3位のアンバー・グレンとの五輪での秘話も感動を呼んでいる。
「ミラノ五輪の際、演技でミスをして涙が止まらない坂本選手を撮ろうとするメディアのカメラの前に、アンバー選手が立ちはだかり守ったんです。
このときのことを聞かれた坂本選手は、“あのオリンピックのときだけじゃなくて、どの大会でもアンバー選手は称えてくれるし、励ましてくれる”“困っている人がいたら助けたいとか、今こういう状況だから私ができることは何だろうっていうのを考えてすぐに行動できる人”“その行動に、私たち日本人もすごく救われた”と感謝を伝えました。
これを聞いたアンバー選手の目には涙が溢れ、会見会場も感動に包まれました」(前出・スポーツ紙記者)
ライバルながら互いを称え助け合うその光景に、「アスリート同士のリスペクトはなんて素晴らしいんだ」「本当にアンバー選手の人柄が素敵すぎる」「アスリートの友情は国境を超えるんやな」「思わずアンバー選手につられて泣きそうになったくらい良い会見……」と、感動の声が相次いでいる。
3月29日まで続く、世界フィギュアスケート選手権。坂本の“有終の美”に期待!
