阪神タイガース・藤川球児監督

 阪神タイガースとの初戦こそ勝利するも2戦、3戦目を落として開幕カードを負け越しで終えた読売ジャイアンツ。“伝統の一戦”でスタートした2026年シーズンは両軍、そしてファン同士も早くも“遺恨”を残してーー。

 覇権奪回を目指す阿部慎之助監督(47)率いる巨人だが、14年ぶりの開幕カード負け越しとなる、何とも不安なシーズン幕開けとなった。しかも3戦目、7回まで6対5でリードしながらも8回に3点、9回に4点を取られて6対12の逆転負け。

 WBC2026に出場した大勢投手(26)、ライデル・マルティネス投手(29)はともに開幕に間に合わず、昨年の最優秀中継ぎ投手とセーブ王を欠いた不安なリリーフ陣が“投壊”を招いしてしまった。いや、逆転負けの予兆は序盤にあった。

 この日、巨人先発を任されたのは22歳の山城京平投手。2025年ドラフトで亜細亜大学から入団したばかりのルーキー左腕は、初回にランナーを出しながらも無失点で切り抜けるも、2回に先頭の5番・大山悠輔選手(31)に死球を与える。

 続く打者でワンナウトを取るも、7番の伏見寅威捕手(35)にまたも死球。1イニングで2つの死球を受けた阪神ベンチから怒声を上げる中、ゆっくりとグラウンドに出てきたのが藤川球児監督(45)だった。

巨人ベンチに声を荒げたのは

 この時の状況を、野球専門メディアに寄稿するスポーツライターが解説する。

「最初にベンチを飛び出したのは“コワモテ”の小谷野栄一コーチ(45)で、巨人ベンチに向かって何度も声を荒げていました。続いて藤川監督、上本博紀コーチ(39)、和田豊ヘッドコーチ(63)ら首脳陣4人が出てきたのです。

 この際、藤川監督は指をくるくると回して、巨人ベンチにさも“投手を変えろ”といったジェスチャーを取り、審判にも“2度目”とばかりに2本指を突き立てて抗議。マウンド上の山城投手にも、何やら言葉を投げかけてベンチに戻っています。小谷野コーチは最後まで威圧、威嚇するような態度に見えました

2026年3月29日、ネットでも疑問視される、巨人・山城京平の死球にコーチ陣を引き連れて抗議する阪神・藤川球児監督

 この藤川監督らの抗議で動揺したのか、山城は後続打者にタイムリーヒットを打たれ得て2点を献上。逆転を許して上がった3回のマウンドでも、ツーベースと連続四球でノーアウト満塁としたところで降板。リリーフ投手も阪神の勢いは止められず3点を取られたのだった。

「その後に5回までに同点に追いつき、7回に勝ち越した巨人でしたが、終盤にリリーフ陣が炎上して7点を取られた巨人。勝敗こそつかなかったものの、ルーキーの山城投手がリズムを狂わせ、中盤以降の試合展開にも影響したように思います。

 集団で抗議を行った“藤川軍団”には、巨人ファンでしょうか、《大人気ない》《ルーキー相手に恫喝か》《オラオラ心理戦》などと、ネット上で批判の声も高まっています」

開幕戦でも死球を受けていた

 一方、《抗議は当然》とするのが阪神ファンだ。実は3月27日の開幕戦でも、小幡竜平選手(25)が左肘付近に死球を受け、その際にもベンチを飛び出していた藤川監督。下手すればシーズンを棒に振りかねな死球を、しかも開幕カードで3つも受けたことで、いくらルーキーといえども看過できない、自軍選手を守る正当行為として受け止めているようだ。

 試合後、藤川監督は山城の死球に対して、

「新人ですから、少しコントロールもつらいところがあったと思いますけど。また次回、良い投球をしてもらえればなと。ゲームが終われば、もう関係ありませんから」

 すでに水に流した様子で、逆に新人投手への“エール”も送ってみせた。

 山城にとっては一安心だろうが、開幕早々の“伝統の一戦”は巨人、阪神ファンに遺恨を残す形となった。