村上宗隆選手

【村上が3試合連続のホームラン! MLBキャリアでの驚異的スタートを継続】

 MLB公式サイト『MLB.com』が3月30日(日本時間)、シカゴ・ホワイトソックス担当のスコット・マーキン記者による村上宗隆選手(26)の記事を掲載。2026年シーズンからMLBでプレーする村上の衝撃デビューを伝えた。

「このような記録を達成できたことは本当に嬉しく、感謝しています。でも、まだまだ先は長いし、改善すべき点もたくさんあります。なので、これからも努力を続けていきます」

 試合後、現地メディアの取材に応じた村上。強豪のミルウォーキー・ブルワーズとの開幕シリーズで、3試合連続ホームランの離れ技をやってのけるも慢心はなく、始まったばかりのMLBシーズンへの対応を深める構えだ。

 昨オフに東京ヤクルトスワローズから、ポスティングシステムを利用してMLB移籍に至った村上。しかし交渉期限間近の滑り込み、そして「2年契約」が物語るように、MLB球団からの評価は決して高いものではなかった。MLBの移籍市場に詳しい野球ライターによると、

村上の「2年契約」は“お試し”期間

「同じく今季から(トロント)ブルージェイズでプレーする岡本和真(29)は4年契約、吉田正尚(32)はボストン・レッドソックスと5年契約を交わしたように、長期契約の提示は“MLBでも通用する”と球団から認められた証

 片や2年契約は“お試し”契約との見方もあり、村上選手が2シーズンを通して額面通り(総額約53億円)の活躍を披露できれば、“通常の球団”は更なる大型契約を用意することでしょう」

 長打力が評価される一方で、速球への対応力や三振率の高さなどが指摘され、各球団がMLBで通用するか疑問視されていた村上。しかしブルワーズ戦での衝撃デビューに、現地メディアでも“手のひら返し”が始まっているようだ。

清宮幸太郎が投稿した、高校時代の村上宗隆との2ショット(公式インスタグラムより)

 いい意味で期待を裏切る活躍を見せ続ければ、契約が切れる2年後にはFAとなり、所属球団も含めて長期契約による争奪戦が見込まれる村上。しかし先のライターが話したように、それは「通常の球団」の場合だ。

 というのもホワイトソックス、村上の3戦連続弾があったにもかかわらずブルワーズに3連敗を喫している。2023年から3年連続でシーズン100敗、アメリカンリーグ中地区で2年連続最下位の弱小チームといえる球団でもある。

 大谷翔平投手(31、ロサンゼルス・ドジャース)がアナハイム・エンゼルス時代、国内メディアのニュースで個人の活躍が伝えられながらも、「なおエンゼルスは負けました」と、チームの敗戦が定例句のごとく繰り返されたことから、「なおエ」なるネットスラングも生まれた。

負けが込めば放出される可能性

 村上も同様、ホワイトソックスの3連敗にネットで早くも「なおホ」が広がっているわけだが、「なおエ」でも大谷との契約を全うしたエンゼルスとは、勝手が異なるチーム事情があるとも。

「ホワイトソックスはチーム力を向上させるべく、開幕前に元ブルージェイズのセランソニー・ドミンゲス(31)をはじめ、FAやトレードで有力投手の補強を行っています。しかし資金力にも限りがあるチーム事情から、今シーズンも負けが込むことになれば現有戦力を早々に手放す可能性があるのです。

 その候補筆頭とされるのがチーム最高年俸の村上です。MLBでも通用することが証明されれば、優勝をねらう強豪チームから白羽の矢がたち、複数の若手や有力選手とのトレードが模索されるのは必至。トレードに負のイメージをもたれがちな日本とは違い、移籍が日常茶飯事なメジャーでは実力が認められた証ともいえます」(前出・野球ライター)

 なるほど、日本で「なおホ」が広がるほど、すなわち村上のキャリアアップの可能性も大きく広がりそうだ。今後は各球団からもマークされ、データ分析に基づいた攻め方も予想されるが、アメリカでも「オーマイゴッド!」と驚愕されるような神がかりな活躍を期待したい。