田久保眞紀前伊東市長(写真/共同通信)

 静岡県伊東市の田久保真紀前市長(56)が有印私文書偽造・同行使罪などで在宅起訴された。起訴状では、田久保氏が“本物”と主張していた「卒業証書」の“全貌”も明かされると、

《わあ田久保って思ってたより悪質なことしてたんだ》
《これは酷い。詐称する気満々じゃないですか》
《完全にアウト 卒業したと思い込んでたのも嘘だった》

 X上では「思っていたより悪質」との声も聞こえる。

 当初より東洋大学法学部を「卒業している認識」としつつも「除籍」が明らかになり、にもかかわらず「卒業証書」を保有していた田久保氏。しかし今回、在宅起訴されたことによって、偽物である可能性も高まっている“卒業証書なる文書”。

 しかも捜査が進むにつれて、同大法学部卒業に要する132単位のうち68単位しか取得していなかったなど、到底“思い込み”とは考えられない事実も明らかに。そんな経緯もあって静岡地検は偽造を認めて起訴に踏み切ったわけだ。

 現在も「押収拒絶権」を盾に、代理人弁護士の事務所金庫に保管されているという“卒業証書なる文書”。しかし起訴状で明かされたのは、田久保氏が「文学博士」「法学博士」といった、当時の学長や法学部長の名前を刻んだ印鑑をネット上で業者に発注、作成させたという「思っていた以上」の疑惑。

ネット業者に印鑑制作を依頼か

 何でも2025年5月に伊東市長に当選した際、市職員から手続きのために卒業証書の提出を求められた田久保氏。これに急きょ、ネット通販で他者の印鑑を作らせては、何らかの手段で作成した偽造文書に自ら押印したということ。つまり卒業証書どころか、学長や法学部長の印鑑も偽造したという疑いも浮上したのだ。

 よって自身の学歴詐称を指摘された“告発文”が市議会に届いた際には、すでに自身でも卒業していないことを把握しており、「卒業ではなく除籍だった」との弁明、そして議長らに「19.2秒ほど見せた」という“文書”も真っ赤な嘘だったことになる。

伊東市前市長を退職後もインスタグラムを更新する田久保眞紀氏

 そんな「思ってたより悪質」とされた田久保氏に加え、Xでは《弁護士は知らなかったの?》と、彼女の代理人である福島正洋弁護士にも疑惑が向けられている。

 田久保氏とは20年来の付き合いで、『文春オンライン』によると【田久保さんの番犬】【今じゃもう奴隷】と自虐していた福島弁護士。当初より「普通に考えて偽物とは思わない」と、“卒業証書”を預かる張本人としての発言を繰り返した。

 にもかかわらず、少なくとも偽造の疑いを晴らせるであろう文書の任意提出を頑なに拒否する福島弁護士。田久保氏を守る“番犬”としての言動だろうがーー。

「弁護士は依頼者の利益を守ることを第一とします」とは、司法関連にも詳しい事件ジャーナリストの解説だ。

文書・印鑑偽造は田久保氏の独断か

「一方で、弁護士には“真実義務”という義務も生じ、例えば依頼者から事実ではない“嘘の弁護”を頼まれても応じることは許されません。あくまでも依頼者の話を“真実”と受け止めて弁護にあたっているわけです」

 弁護士職務基本規程5条に定められている【弁護士は、真実を尊重し、信義に従い、誠実かつ公正に職務を行うものとする。】がそれだ。片や、弁護士には「誠実義務」との、被疑者や被告人のために最善とする、あらゆる方法を尽くす義務も生じるとのこと。

田久保前市長のために“誠実義務”を全うしている福島弁護士は、“卒業証書”の提出は依頼人の不利になりうると考えているのでしょう。それでいて“偽物とは思わない”と留めるように、決して“本物だ”と断定しているわけでもありません。

 卒業証書や印鑑の偽造はあくまでも田久保氏の独断であって、弁護士として事実と信じて依頼を受けているのならば“真実義務”を怠っているとは言い切れません。2人の信頼関係がどこまで深いものか、“心中”する覚悟もあるのか、これから行われるであろう公判で証明されると思います」(前出・事件ジャーナリスト)

 忠誠を誓う“番犬”か、それともーー。