日米首脳会談に臨むため、迎賓館に到着したトランプ米大統領(2025年10月28日東京・元赤坂の迎賓館、代表撮影)

 米国とイスラエルの軍事作戦によって引き起こされたイランとの戦争で、世界中がエネルギー危機に陥っている。そんな中、トランプ大統領がエネルギー危機に対して「アメリカはもうあなたたちを助けない」と主張したことが波紋を呼んでいる。

世界のエネルギー危機

高市早苗首相とアメリカのドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウスの公式サイトより)

 そもそも、国際法に違反していると世界中から非難の声が上がっている今回の戦争。泥沼状態に陥りかけており、現状はホルムズ海峡が事実上の封鎖状態。ホルムズ海峡は世界の原油や液化天然ガスの約2割が通過する、海上輸送の要衝だ。そこが封鎖されているため、世界のエネルギー危機は一刻の猶予もない状況となっている。

「既に東南アジアなどは危機的状況に陥っており、フィリピンではフェルディナンド・マルコス大統領が3月24日に“エネルギー非常事態”を宣言。タイでもガソリンスタンドの在庫が枯渇する地域が出てきており、企業へエアコンの設定温度を抑えるよう呼びかけたり、エレベーターの使用削減と相乗りを推奨するなどの動きがあります」(国際ジャーナリスト)

 他にもインドでは都市部の世帯に対して液化石油ガス補充の予約間隔を最低25日間空けるよう義務付けたり、パキスタンやスリランカでは休校措置もとられている。

 そんな中、トランプ大統領は現地時間3月30日にホワイトハウスで記者団の取材に応じ、「既に体制は転換した。我々はより合理的な相手と交渉している」と主張。そして2~3週間以内にイランに対する軍事作戦を終了する可能性があると述べ、戦争の終結にはイランが米国と合意を結ぶ必要はないとも語っている。

 戦争が終わるのならひと安心……と思いきや、問題はトランプ大統領が自身のSNSに投稿した内容にあった。

トランプ大統領の不満

「トランプ氏はアメリカの作戦に協力しなかった各国に対して、《自分自身のために戦う方法を学び始めなければならない》《アメリカはもうあなたたちを助けない》と投稿しました。さらに、石油が欲しければアメリカから買うか《自力で(ホルムズ海峡まで)取りに行け》と主張しています」(前出・国際ジャーナリスト)

 トランプ大統領の投稿の背景には、国際社会がアメリカに協力的でなかったことへの批判と不満がある。しかし、そもそも戦争を始めたのはトランプ大統領本人だ。あまりの言い草にネット上では、

《何のために戦争を起こしたのか、怒りしかない》

《従来から自己中の国では合ったけど、ここまで粗野で露骨な発言はこれまでなかった。あまりにも自分勝手すぎる》

《自分がやったことは最後まで責任を持つべき》

 と批判の声が上がっている。

 ホルムズ海峡が通れないと困るのは、日本も同じ。米国が関与しないというのなら日本が直接イランと交渉しても問題ないのではとも思うが、果たしてそう上手く事が進むだろうか。まずは、アメリカのイランに対しての軍事作戦が一刻も早く終わることを期待したい。