SHOCK IC
 KinKi Kids・堂本光一が15年間も座長を務める『Endless SHOCK』。今年も2月3日に初日を迎えていたが、今月19日、初演から続く東京・皇居前にある帝国劇場で事故が起きた。

「チケットは毎年即日完売で、ジャニーズの公演の中でもいちばんチケットが入手困難と言われている舞台です。セットの可動が派手でスピード感あふれる演出も見どころ。’08 年には『菊田一夫演劇賞』で大賞を受賞しています」(テレビ誌ライター)

 重さ約800㎏あるLEDのパネルが舞台上で倒れ、出演者の2人が骨折し4人が軽傷を負った。

「昼と夜の2部を予定していましたが、夜の部は公演中止とさせていただきました」

 関係者が中止を伝える劇場前に駆けつけると、観客でごった返していた。

「昼の部の終盤で、上手にある舞台装置のパネルがグニャッて上から巻き込むように曲がりはじめたんです。演出かなと思ったんですが、下敷きになったダンサーが肩を抱えて這い出た瞬間に、幕が下りたんです。でも音声が切れていなくて“まだ下敷きになっている人はいないか!”って緊迫した声が響き渡り、客席は凍りついていました」(事故を目撃した女性)

 途方に暮れる夜の部の客は、

「今日、私の誕生日なんです。グッズを買おうと早めに来たら中止だってアナウンスがあって、涙が止まりません。それに、光一クンはこの舞台に命を懸けているので、こんな事故があれば舞台ごとなくなる可能性もありそう。やっととれたチケットだったのに」

 ケガをした関係者はもちろんだが、ファンたちのショックも計り知れない。しかし、なによりファンが心配していたのは光一のことだった。

「それはそうですよ。KinKi Kids結成当初からコンサートなどの構成を手がけてきた光一クンは、自身が関わるステージをほぼすべてプロデュースしているんです。まさに“舞台人”という感じ。特に『SHOCK』は高度なフライングや激しい殺陣のアクションもあり、万全の稽古をして安全面には気をつけてきた。光一クンは完璧主義者で有名ですし、今回の事故はそうとう堪えていると思いますよ」(前出・ライター)

 しかし、事故翌日の夜の部から再演が決定。光一は幕を開ける決意を5分にわたり表明した。

「絶対にあってはならないこと。僕らもよくわかっていましたが、事故は起きてしまいました。エンターテイメントには、起きたことを受け止めて一歩踏み出すことで生まれる力があると思います」