同じように買い物しているのに、なぜか貯まる人と貯まらない人がいる―。その差を生むのが、「ポイント経済圏」の使い方。つまり、ポイントをひとつに集約すること。中でも支持を集めているのが“PayPay経済圏”。実際に夫婦で約125万ポイントを獲得した主婦ブロガー・んぺさんが、ムダ買いせずに着実に貯まるコツと賢い使い方を伝授!
家計管理ができる最強の節約ツール
ポイ活を有利に進めたいなら、「ポイント経済圏」の活用が欠かせない。実店舗やECサイト、携帯電話、銀行、証券など、同じ企業グループのサービスを利用することでポイントを効率的に貯められる仕組みを指す言葉だ。
楽天、ドコモ、auと並ぶ中、近年人気を博すのが「PayPay経済圏」。スマホを使ったキャッシュレス決済のPayPayはもうおなじみだろう。
「私はもともと楽天経済圏と複数のクレジットカードでポイ活をしていたんですけど、ポイント欲しさにムダな買い物をしていることに気づいて……。もっとシンプルに家族の生活になじむポイ活はないかと思い、目をつけたのがPayPay経済圏でした。
Yahoo!ショッピングなら買い回りなしで高いポイント還元率を目指せるなどの利点があり、格安スマホのワイモバイル(Y!mobile)に乗り換えたのを機に、PayPay経済圏でのポイ活を本格的に始めたんです」
こう語るのは、PayPayオタクを自認する主婦ブロガーの、んぺさん。2019年にPayPayデビューするも当初はたまに利用する程度で、本格的に始めたのは2022年5月から。夫婦でPayPay経済圏をポイ活の主戦場とし、トータル約125万ポイントを得ている。
PayPayの支払いで付与されるPayPayポイントは1P=1円換算のため、7年で約125万円を手にした計算だ(昨年実績は、んぺさん約20万ポイント、夫婦で約30万ポイント)。
「PayPayは単なる決済手段ではなく、『家計管理ができる最強の節約ツール』と私は思っています。頑張らずにポイントを貯めたり、使ったりできるのがPayPay経済圏の一番の魅力といえるでしょう」(んぺさん、以下同)
んぺさんはどのようにポイントを貯めたり、使ったりしているのか。PayPay経済圏の活用方法をまとめたのが左の図。まず貯め方から。Yahoo!ショッピングを利用して買い物で貯めるのが柱になる。
「Yahoo!ショッピングは最初から高還元を狙えます。ポイントを得た実質価格を考えると、実店舗よりおトクに買えるものが多数そろっています。わが家では日用品から家電やベッドなど家具までネット購入。家にいながら注文、品物は自宅に届くため、手間なく時間も節約できるんです」
事前の準備として、LINE、Yahoo!、PayPayのアカウントの連携をすませておくことが必須。これでPayPayポイントの還元率は毎日5%還元に。加えて、「5のつく日」や「プレミアムな日曜日」など“おトクな日”の買い物は還元率がアップする。
「Yahoo!ショッピングの『ボーナスカレンダー』のページで、おトクな日は一目瞭然です。カレンダーは毎月1日に更新されます。おトクな日をチェックし、当日は購入前にキャンペーンにエントリーするようにしましょう」
さらにLYPプレミアム会員(月額508円)の場合、還元率は毎日7%に。ソフトバンクやワイモバイルのスマホ利用者は無料で同会員となる。
「積み重ねたら、還元率10%以上です。しかも買い回りは必要ない。手軽にポイントを貯められるわけです」
PayPay銀行は買い物せずに自動でポイントを貯められる
PayPay経済圏を攻略するうえで、んぺさんはPayPayカード(年会費無料)を必携アイテムとして推す。
「日常の買い物などに使って、通常より高還元を得るだけでなく、私はPayPayカードを公共料金や税金の支払いに利用してポイントを貯めています。
基本の1%+PayPayステップ(PayPayの利用状況に応じて翌月の還元率が決まるポイントプログラム)の特典0.5%で、1.5%還元を実現(2026年6月から基本の0.5%+PayPayステップ特典0.5%で最大1%還元に変更)しています」
また、PayPay銀行に預金口座を持ち、こちらも開設しておくべきと話す。
「PayPay銀行の普通口座に残高を置いておけば、1か月に2回、ポイントで利息がもらえます。私の場合はだいたい100万円前後の残高を置いていて、月の利息は200ポイント程度。買い物せずに自動でポイントを貯められるのでおすすめですよ」
一方、使い方はどうか。まずYahoo!ショッピングで貯めたポイントは「期間限定」で最短30日・最長180日以内に使用しなければならず、使い道もLINEヤフーのサービスに限定される。
「私はYahoo!ショッピングの厳選グルメ商品やお米の購入、ふるさと納税の申し込みに使っています。ふるさと納税は寄付に対するポイント還元が2025年10月に全面禁止されたのを逆手に、ポイントを利用してふるさと納税するというやり方です」
メインはPayPayポイント運用とPayPay資産運用。どちらもポイントを使って資産運用を楽しめる投資サービスで、前者がお試し的なのに対し後者は本格的なもので実際の株や投資信託などを購入できる。
長期的な資産形成にポイントが役立つ
「PayPayポイント運用を経験したのち、2023年5月からPayPay資産運用にステップアップしました。2つの株式型投資信託を毎週1000ポイントずつ自動積み立てしています。ポイント資産は右肩上がりで、買い付け額の0.5%分のポイントが付与されるプログラムもプラスを後押し。
PayPayポイント運用は、引き出してもポイントのままですが、PayPay資産運用の場合は現金と同等の『PayPayマネー』として引き出せるため、長期的な資産形成にポイントが役立つんです」
今年3月24日から、三井住友カードのVポイントとPayPayポイントの相互交換が開始された。それによって「PayPayポイントの入り口と出口が広がり、経済圏はさらに拡大する」と、んぺさんは指摘する。
「三井住友カードのスマホタッチ決済を特定のコンビニや飲食店で使うと、Vポイントは7%の高還元になります。貯まったVポイントをPayPayポイントに交換すれば効率的です。逆に、PayPayポイントをVポイントに交換した場合には、実店舗でもネットでも使える場所が増えてうれしいでしょう」
おトクなサービスが盛りだくさんのPayPay経済圏。とはいえ、「全部利用しなければ……」などとあせる必要はないそう。
「ポイ活は頑張るものではなく、気楽に楽しむもの。自分のライフスタイルに合ったシーンでPayPayやPayPayカードを使えば、自然とポイントは貯まっていくはずです。うまく活用して、楽しみながらおトクを積み重ねていってもらいたいと思います」
取材・文/百瀬康司
んぺさん PayPayオタクのブロガー。愛知県在住。40代主婦で、夫と2人の子どもの4人暮らし。ブログ「やりくり上手の参考書」ではPayPayでトクするための情報、Xアカウントでは自身のポイント運用の成績を公開。んぺさんのブログhttps://www.npesanblog.com
