「秋篠宮ご夫妻が“お金が足りない”とこぼされていると報じられ、波紋を広げています。秋篠宮家には、私的な生活費や交際費に充てられる“皇族費”は年間1億円を超える額で支給されているので、宮内庁内でも話題になったのです」(皇室ジャーナリスト)
宮家による皇族費の使い道を報告する義務はない
皇室にまつわるお金の実態や仕組みは、外部から見えにくく、国民からすると不透明な部分が多い。今回の報道を受け、世間からも“皇族費”について疑問の声が上がった。
「皇室の方々の活動や施設の管理などにかかるお金(皇室費)は3つに分かれています。天皇ご一家と上皇上皇后両陛下の日常の生活費などに充てられる『内廷費』、各宮家皇族の品位保持のための『皇族費』、この2つはお手元金といって公金ではなくプライベートマネーです。そして皇室の公的活動や施設の維持管理費などに必要な公金の『宮廷費』の3つです。
各宮家に支払われる皇族費は“皇族としての品位保持の資に充てるため”と皇室経済法に規定されており、初めての独立や離脱する際の一時金もここから支出されます。算出根拠は皇室経済法と退位特例法に規定されており、現在の定額(3050万円)を基準に、それぞれのご身位に応じて算出されるため、誰でも計算できます」
と、制度の基本を説明してくれたのは、皇室解説者の山下晋司さん。では、その使途はどのようになっているのだろうか。
「日々の生活費ですが、私的使用人の人件費、食費、被服費、医療費、研究費、私的旅行費など、多岐にわたります。どこまで国費で賄うかは曖昧な部分もありますが、時代の変化に合わせて見直されてきました。
特徴的なのは、その管理方法です。『内廷費』は公金ではありませんが、宮内庁の職員が公金と同じように厳格に管理しています。対して各宮家の『皇族費』は、四半期ごとに宮家単位の口座に国から振り込まれますが、その後の管理は各宮家に任されています。管理方法などは宮家によって違うと思います」(山下さん)
秋篠宮家が“足りない”と吐露した背景について、山下さんはこう推察する。
「“足りない”とおっしゃっているとの報道もありましたが、事実かどうかは知りません。事実だとすると、私的使用人の人件費や私的旅行費などが増えている可能性はあります。家庭教師など私的に人を雇用するのは自由ですが、その給与は皇族費から支払うことになります。
ただ、宮家による皇族費の使い道は宮内庁に報告する義務はありませんので、秋篠宮家に限らず各宮家の懐事情は宮家の中でしかわかり得ないのが実情です」
皇族といえども、宮家においては、それぞれの家庭事情や“やりくりの得意不得意”が、経済状況を左右することになるようだ。
