「アメリカを助けてくれなかった」
ドナルド・トランプ米大統領(79)が4月6日の記者会見で、封鎖状態にあるホルムズ海峡やイラン情勢をめぐり、日本に批判的発言を向けたことが大きく取り上げられている。このトランプ発言に、高市早苗首相(65)の外交力が疑われてーー。
発言の発端になったのは、トランプ氏と高市首相による日米首脳会談だ。事実上の「イラン戦争」とされる情勢に、トランプ氏はホルムズ海峡における船舶護衛を各国に要請するも、多くがこれを拒否。そして3月19日、日本にも首脳会談の場で面と向かって「助け」を要求したわけだ。
高市首相の就任後、2025年10月の初会談を機に親交を深めていたはずの両者。高市首相は「ドナルド」とファーストネームで呼んではハグを繰り返し、時にアイドルを前にする少女のようにハシャぐ姿も見せたことから、一部では「媚び媚び外交」などと揶揄もされた。
そんな高市外交もあって信頼関係が結ばれていると思いきや、冒頭会見での「助けてくれなかった」と、日本への不信感を示すようなトランプ発言。
媚びはしゃぎ貢いだ結果がこれ
《高市が必死に媚び売っても結局はこう思われていたってことね》
《高市が媚びはしゃぎ貢いだ結果がこれ。結局その場しのぎのご機嫌取っただけ》
《尻尾振りまいて会いに行ったトランプに愛想つかされるって、外交能力無しの高市ですね》
Xでは反高市派のユーザーだろうか、「媚びた意味なかった」とする、首相としての外交能力のなさを指摘する声も見受けられる。
しかし、イラン情勢をめぐる事態は「媚びる媚びない」に関係ない、そう簡単に片付けられるものではないという。
「首脳会談では“法的な制限もあるだろうが”と事情を知った上で、日本に対して自衛隊の艦船派遣を求めたトランプ大統領。高市政権の忠誠心を試したと見られ、それでも動かなかったことで、日本批判に繋がったと見られます」
全国紙政治部記者が解説する「法的制限」とは、あらゆる戦争を放棄し、国際平和を希求する「憲法第九条」のこと。トランプ大統領も9条を承知の上で、イスラエルと共に仕掛けたイラン戦争への“参加”を要求してきたのだ。
「イランとは一定の友好関係を築いてきた日本。トランプ大統領からの要求を9条を盾に断ったと見られ、これはある意味、アメリカが始めた戦争に加担することを拒否したことを示し、高市政権として日本の国際的立場を守ったとも言えます」(前出・記者、以下同)
「調査・研究」名目で自衛隊を派遣
これまでも日本はアメリカから自衛隊派遣を要求されてきた歴史がある。たとえば2003年のイラク戦争では、当時のジョージ・ブッシュ大統領(79)から要求された小泉純一郎首相(84)は、慎重論が起きる中でイラクの「非戦闘地域」に自衛隊を派遣。
2019年にも第1次トランプ政権が、やはりイラン紛争において、複数国による「有志連合」に加わるよう日本に要求。これに安倍晋三首相(享年67)は連合には参加しないとするも、「調査・研究」を名目として自衛隊をホルムズ海峡外湾に派遣。アメリカにも一定の“参加”姿勢を示してみせた。
「ここからが高市首相の外交手腕の本当の見せどころで、面目を潰されて逆毛だったトランプ大統領をどうやってなだめるか、駐日米軍にも言及したように、日本への“制裁”なしに事態を収められるかが注目されます。
“媚び外交”とも呆れられた首相ですが、その笑顔の裏では逆にトランプ米大統領を飼い慣らす、強かな外交戦略があったと思いたいですね」
「自由の国の暴君」とも恐れられるトランプ米大統領だが、これに高市首相は追従するのか、それとも。
