「地味でワクワクしない」
「親に言われて飲む退屈な飲み物」
4月5日、YouTubeチャンネル『HikakinTV』で、麦茶業界に殴り込みをかけたトップユーチューバー・ヒカキン。「日本の麦茶、変える!」とまで言い切った彼だが、早速、返り討ちの様相を帯び始めてーー。
3月28日に“匂わせ”動画を公開してから約1週間、“桃太郎”に扮したヒカキンが発表したのは、自身がプロデュースする麦茶ブランド『ONICHA』の発売。カップラーメン『みそきん』に続き、全国のゼブンイレブンで4月21日から発売される。
ところが、新ビジネスの展開早々に待っていたのは“炎上”だった。
「動画でも目を向けた理由について“地味で主役ではない”“退屈な飲み物”などと、まるで既存の麦茶に対するネガティブキャンペーンを張った上で、“日本の麦茶を変えるぞ”と自身の商品をアピールしてみせたヒカキン。
発表を引き延ばす匂わせ演出も含め、みそきん同様にビジネス臭がする商法に辟易する人も多いのでしょう。また“こだわりぬいた”という割には原材料に使われている大麦は外国産と、“日本産の麦茶を変える”という意味でしょうか」(広告マーケティングに詳しい情報サイトライター)
ワクワクして手に取りたくなる麦茶
後に公式コメントとして、
【僕は麦茶が好きです。 子供の頃から当たり前に飲んでいた、日本の麦茶が好きです。】
【もし、みんなが飲み物を選ぶ時に、「これがいい!」ってワクワクして手に取りたくなる麦茶があったら。】
などと、あらためて麦茶、そして『ONICHA』プロデュースへの思いを熱く語るヒカキンだが、動画では“言葉選び”を間違えてしまったのだろうか、発売前に炎上に見舞われてしまった。
すると翌6日、子どもが手に取りたくなるワクワクする「麦茶」が発売された。コカ・コーラシステムが展開する『やかんの麦茶 from 爽健美茶』が、人気アニメ『クレヨンしんちゃん』とコラボした期間限定ボトルを店頭に並べたのだ。
ご存知、子どもに大人気のアニメであり、毎年公開される劇場映画では親子連れがにぎわう、国民的アニメにも数えられる『クレヨンしんちゃん』。もちろん『ONICHA』発表と重なったのは偶然だろうが、市場が本格化する夏に向けて両名による“麦茶戦争”が繰り広げられそうだ。
《麦茶、クレヨンしんちゃんvsヒカキンみたいになってる》
《HIKAKINさんの麦茶と クレしんの可愛い麦茶 飲み比べで買ってみようかな》
《HIKAKINのONICHAよりクレヨンしんちゃんコラボの麦茶の方がワクワクするの》
X上でも、対決を煽るようなポストが多々見受けられる中、ONICHAはまだ発売前だけに、“クレしん”を前面に押し出した『やかんの麦茶』を推す声が多い。そして麦茶といえばーー、
《麦茶飲みたい時はシンプルに鶴瓶師匠の方買うでしょ それ以外は手に取らんてそもそも論》
ヒカキン麦茶の“落とし穴”とは
落語家の笑福亭鶴瓶が長年にわたってCMキャラクターを務める、麦茶の販売実績30年以上を誇る『伊藤園』の『健康ミネラル麦茶』一択とするユーザーも。つまりヒカキンvsクレしんvs鶴瓶による三つ巴戦の様相を呈している。
前出のライターは、ヒカキンの業界参入は「起爆剤になりうる」としつつも、潜む“落とし穴”を指摘する。
「ネット上で競合が話題になる、相乗効果をねらっての参入だとしたら、PR段階は成功と言えるでしょう。ただ、気になるのは“しんちゃん”や鶴瓶さんがデザインされたボトルとは違い、よく見ないと麦茶とわからない、ヒカキン商品とは認識できないこと。
可愛らしい鬼のキャラクターですが、ヒカキンブランドをアピールすることを踏まえてボトルラベルに本人なり、デフォルメされたキャラクターを起用する。または“みそきん”のように、すぐヒカキンプロデュースとわかる商品名にしたほうが良かったと思いますが……」
「地味でワクワクしない」と言われるのは、果たしてどの麦茶になるか。
