崎陽軒の「シウマイ弁当」

《ついつい開発しちゃった…!? “餃子の味わい”ながら、“シウマイのかたち”「ギヨウザ」発売》

 4月1日のエイプリルフール。シウマイの絶対王者・崎陽軒の公式X(旧Twitter)が、餃子を発売すると投稿するも、SNS界隈では「はいはい、エイプリルフールだからね」と、多くの人がこの話題をスルーした。

ウソじゃなかった崎陽軒の『ギヨウザ』

 ところが翌2日。崎陽軒は《「ギヨウザ」本日発売!!》とツイートし、本当に発売したのだ(6個入り350円)。

これには誰もが”嘘じゃなかったのかよ!”と驚きを隠せず、素晴らしい広告戦略、逆に裏切られた、と大きな話題になりました。発売当日、さっそく食べた人が感想をSNSに投稿し、ゆずポン酢醤油とラー油のタレの味まで絶賛する声が多かったですね」(グルメライター)

崎陽軒の『ギヨウザ』(公式Xより)

 崎陽軒は横浜の誇りであり「シウマイ一筋」の老舗。明治41年(1908年)創業、看板商品の「シウマイ」(昭和29年発売)を中心に駅弁や惣菜をメインに展開してきた同社がなぜ、長年のライバルともいえる餃子に手を出したのだろうか。

「実はこれ同社の“攻めの姿勢”のあらわれでは」と言うのは前出のグルメライター。

このギヨウザは“シウマイ製法を生かした崎陽軒にしか作れない餃子”として開発された逸品です。見た目は見慣れたあの小つぶなシウマイの形状。しかしひと口噛めば、中からニラとにんにくのパンチが効いた、紛れもない餃子。シウマイの皮で餃子のあんを包んだ、いわばハイブリッドな商品なんです。製法もシウマイと同じ工程を用いることで再現性を高めたのだと思います。

 実はあまり覚えている人は少ないかもしれませんが、崎陽軒は2021年11月に“冷凍ギヨウザ”を発売しています。すでに終売していますが、餃子あんのノウハウは持っていたため、冷凍ではなく常温販売でチャレンジしたのでしょう」

新幹線で『551蓬莱』騒動

 常温ならより多くの店舗で扱えるため、シウマイと肩を並べて販売することができる。

 しかし、販売するや否や「おいしすぎる」「ごはんが進む」と絶賛の「ギヨウザ」を巡って、とある深刻な問題が浮上し、“注意喚起”が上がる騒動となっている。

崎陽軒の『ギヨウザ』はそのままでも焼いても美味しいという(公式HPより)

 それは、ニオイの破壊力だという。SNSでは、

《公共交通機関に持ち込んではいけないレベルの強いにおい》
《電車内で食べるのは勘弁かも》
《新幹線内で食べる方は、匂いが強くてトラブルにならないとよいのですが》
《551の豚まん同様、新幹線車内での開封は危険》
《餃子臭がすごい。 これは551に対抗できるやつ》

 中には店員さんが気を遣ってか、袋を二重にしてくれたという声も。

「温めるとさらにおいが濃くなり、餃子100%になります。かつて新幹線内でにおいが強い“551蓬莱”の豚まんを食べる是非を巡って騒動が起きましたが、このギヨウザもそれに匹敵するポテンシャルを秘めています(笑)。気になる方は要注意ですね」(同前)

 どこで食べるかは個人の自由だが、“ギヨウザテロ”と言われないようトラブルだけは避けたい。