スシロー

 さまざまな企業が労働環境の改善に取り組む昨今。人気回転寿司チェーン『スシロー』は、5月12日と13日の2日間、国内の全店舗で一斉休業を実施する。

 2019年から導入されたこの施策は、従業員の働きやすい環境づくりが目的とされ、今年で8年目となる。

昨年はパート・アルバイトが“抗議文”

「従業員やその家族から高い反響があったことで、継続実施されるとのこと。対象は国内の全663店舗で、『スシロー To Go』や『京樽・スシロー』といった持ち帰り専門店は通常通り営業するそうです」(全国紙社会部記者)

 スシローを運営する『株式会社あきんどスシロー』は「働きやすい環境づくり」に注力しており、その象徴的な施策の1つがこの一斉休業だという。

 なんとも“ホワイト”に見える方針に対して、X(旧ツイッター)では「素晴らしい取り組み! ゆっくり休んでください」「店員さんいつもありがとうございます」「2019年から8年目もぶっ続けでやってるってマジで働き方改革の本気度が異常」「GW忙しいけどこれなら頑張れるね 企業的にも好感度アップじゃないかな」などの反応が。

 ところが、実際に店舗で働く従業員は切実な訴えをしている。

「社員として働いている人たちにとっては、いい休息の機会となるでしょう。しかし、パートやアルバイトで勤務をしている人たちからすれば、休業中はシフトから外れるため、“無給”となってしまうということ。労働日数は減るものの、休業手当は支払われません。2日間とはいえ、収入減少は生活に直結する問題。実際、昨年の実施時には、回転寿司店で働くパート・アルバイトの労働組合『回転寿司ユニオン』が、《全面的に歓迎することはできません》として“抗議文”を発表しています」(前出・社会部記者)

「到底納得できるものではありません」

 抗議文には、《スシロー店舗ではたらく従業員のうち、正社員は1店舗あたり2~4人ほどしかおらず、残りの50〜120人以上は、すべてパート・アルバイトです》《組合では、過去の一斉休業時にも、従業員に休業手当を支払うよう求めてきました》との記載が。

 続けて、《これに対して会社は、「一斉休業日には誰のシフトも入れておらず、所定労働日ではないため、休業補償を支払う義務はない」として、これを拒否しています》《従業員の中には、事実上はたらく曜日や時間が固定されている者も多くおり、「一斉休業日にはシフトを組んでいないから、休業補償を支払わなくともよい」とする会社の姿勢は、到底納得できるものではありません》《会社の言うような「働きやすい環境」になっているとは言いがたいと考えます》《会社には、これらを踏まえたうえで、一斉休業のあり方を再考することを、強く求めます》と、企業の姿勢を疑問視していた。

スシロー

 結果として、例年通り実施されることとなった全店休業。前述の好意的な声が寄せられている一方、「バイトからしたら迷惑だよね。特に入れる曜日が決まっている人」「バイト達は時給なので2日間無収入で草」「社員のためにバイトもパートも休め、でも給料は払わないって言われてもね……」といった意見が。

 なお、社員の働き方に関しても「会社全体でお休みにしますってのなら好きな日に2日休ませてくれよってのが普通の考えかなと」「週一で定休日とかもあっていいと思うんだけどな……」などの声が寄せられている。

 今後も従業員の環境改善に取り組む姿勢を示しているスシロー。その手がパートやアルバイトの人たちに届く日は――。