《『カサブランカ』は、今の時代を生きる人間という存在そのものへの讃歌です。1日の終わりに灯した祈りが思いやりとなって、遠い空の下まで届くやさしい世界へつながることを願っています》
自身の新曲について、こうコメントした中森明菜。3月30日から、テレビ東京系で平日の夜に放送されている経済ニュース番組『ワールドビジネスサテライト』の新しいエンディングテーマ曲として流されている。
「明菜さんがこの曲をレコーディングしているスタジオへ、番組のチーフプロデューサーと女性キャスターが挨拶に行ったようです。サービス精神が旺盛な明菜さんは、自らコーヒーを運んできたり、帰り際には出口まで同行して、笑顔で見送ったそうです」(テレビ局関係者)
音楽評論家の富澤一誠氏に、新曲についての印象を聞いてみた。
「ポジティブな曲だと感じました。歌詞の中で花を自分に例えており、“いろんなことがあるかもしれないけど、私は前に向かって進んでいきますよ”というメッセージが込められているのではないでしょうか。人気絶頂だった当時、自殺未遂を起こしたこともありましたが、それでも彼女はよく立ち直ったと思います」
『カサブランカ』は明菜が歌詞を書き下ろした1曲だが、過去に作詞をした楽曲は数少ない。
「これまでに作詞を担当したのは、13曲。明菜さんが作詞をするとき、ポジティブな雰囲気を求められる一方で、本人は気持ちが落ち込んで詞が暗くなってしまい、ボツにされてしまうことが多いんだとか」(音楽誌ライター、以下同)
芸能活動44周年でもいまだに…
5月には、明菜のセルフカバーJAZZアルバム『AKINA NOTE』が発売される。14曲を収録した同アルバムは、およそ8年6か月ぶりのフルアルバムとなる。
7月からは20年ぶりとなるライブツアーが決定ずみ。初日の7月1日から全国で5公演が予定されており、およそ1万7000人を動員する。久しぶりのツアーとなるが、明菜の心中は……。
「デビューしたてのころは、一緒にテレビなどに出ているのは可愛い女の子ばかり。でも、自分はすぐに芸能界を辞めて実家に帰ると思っており、そこまで緊張はしなかったそう。しかし、芸能界で歌手として“上”を目指すにつれ、自分に自信が持てないことを悩むようになったといいます」
芸能活動は44周年になるが、いまだに自信が持てないという明菜。
「20年ぶりとなる今回のツアーは、ブランクの重みを感じているようで、緊張が続いて、手の震えが止まらないことも。文字を書くのも不便なんだとか。ただ、大舞台のステージに立つことは恐怖でありながらも、自分への期待は膨らんでいるようです」
震えながら、揺れながらも、それでも逃げることなくステージに立つ─。
