東京アプリについて「利便性を高め、都民の生活を応援する」と語った小池百合子都知事

「ダウンロードしましたが、“何”に使えるアプリかよくわかりません。現状は、行政関係の手続きに使えるわけでもないので……」

東京アプリに不穏な空気

 そう話すのは、都内在住の男性。東京都が肝いりで制作・リリースした公式アプリ「東京アプリ」についてだ。都と都民をつなぎ、スマホひとつで行政がより便利になる。そんな触れ込みだったが……。

「アプリから“お知らせ”が届きますが、直近だと『“東京クールビズ”のご提案』だとか、『感震ブレーカーのネーミング投票』とか……。“都とつながって”も全然便利になることはないですね」(同・都内在住の男性、以下同)

 東京アプリの“目玉”は、社会的意義のある活動への参加で付与される「東京ポイント」だ。

「社会的意義はもちろん素晴らしいことですが、何をどれくらいの時間するのか明記していない、学校でのボランティアで1000ポイント。交通費は自腹。これ、やる人いるんですかね。“ポイ活”としても微妙では」

 そんな東京ポイントの目下最大の“撒き餌”は、「東京アプリ生活応援事業」。マイナンバーカードで本人確認をすれば1万1000ポイント(1万1000円相当)がもらえる。

 実際、SNSで東京アプリが話題になるのはポイントの話だけ。より正確に言えば、前述したマイナンバーカード本人確認の1万1000ポイントの話題。そしてもっと正確に言えば、《ポイントのPayPay交換まだ?》という声ばかり。

 東京都は2月9日、ポイントの交換先にPayPayポイントとWAON POINTを追加すると発表した。《交換開始時期については、決まり次第お知らせします》としていたが、その後の音沙汰はない。巨額の税金を投じたアプリの“利用価値”が、ポイントの交換先探しに矮小化されている現状だ。

 東京都と、特に交換開始が求められているPayPayに現状を問い合わせた。

 交換開始時期の見込みなどは出ているのか。

「現状は未定です」(東京都東京アプリ担当)

「提供準備は順調に進んでおります。東京都の発表をお待ちください」(PayPay株式会社コーポレートコミュニケーション部)

 ユーザーから「いつになるのか?」との声が多数上がっていることについては、

「一定程度認識しております。システムなどでさまざまに協議しており、お待たせして大変申し訳ありませんが、時期が決定いたしましたら速やかにお知らせいたしますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです」(東京都)

「PayPayとのポイント交換の開始にご期待いただき誠にありがとうございます。お待たせをしており大変申し訳ございません。現在、交換開始に向けた準備を東京都と進めておりますので、今しばらくお待ちください」(PayPay)

“ばら撒き”ともいわれる都のポイント。きっちりばら撒かれるのはいつになるのか……。