宝泉薫さんによる『週刊女性』の名物連載「人生アゲサゲ分かれ道」。今、ニュースな内田有紀さんを取り上げます!
マネージャーになった元イケメン俳優と再婚
内田有紀が再婚した。相手は元俳優の柏原崇で、数年前から彼女のマネージャーをしている。
ふたりは公式サイトで、
《ともに歩んできた時間が家族という形になりました》
と、報告。また、柏原の弟・柏原収史も、
「おにいちゃんがけっこんしました。きれいなおねえちゃんができました」
と、SNSでつぶやいた。
とはいえ、ネットでは、祝福と同じくらい、柏原の近況に驚く反応も飛び交っている。
ジュノンボーイコンテスト出身で、ドラマ『白線流し』(フジテレビ系)などで活躍。2014年に引退したが、今年3月に配信された「復活してほしい俳優」についてのネットニュースにも、長瀬智也や滝沢秀明らとともに取り上げられていた。イケメンぶりは今も健在らしく、そんな人が裏方に徹しているところが関心を集めるのだ。
ただ、彼は芸能人にありがちな繊細さと無防備さが同居するタイプだった。病気での降板や、傷害事件で謹慎したり、そんな葛藤が引退を選ばせたのかもしれない。一方、内田は対照的で、健全な普通っぽさを保ち続けている。
もちろん、世に出たころから華は抜群で、業界大手のバーニングプロダクションが総力をあげ、モデル系の事務所から引き抜いたほど。「芸能界の首領」と呼ばれた周防郁雄氏をして「(内田のことで)頭がいっぱいで夜寝ていない」とまで言わしめた逸話がある。
その期待どおり、いきなりトップアイドルになるわけだが─。本人は「自信がなかったから、人気が怖かった」と回想していて、20代では活動を休止したり、つかこうへい氏に師事して芝居の勉強をしたり、吉岡秀隆との結婚で数年間引退したりもした。
そんな内田に代わってトップアイドルになったのが、広末涼子だ。ともにショートカットが売りだったが、こちらは自信があって人気を楽しめるタイプ。そのまま20年以上、芸能界の王道を突っ走った。
が、近年、不祥事や病気により、活動休止を余儀なくされることに。ここ数年はまた、内田が盛り返している。これは、見た目の華とは裏腹に中身は堅実、というタイプのほうが合う時代になってきたということだろう。
なお、彼女の歌手デビュー曲は『TENCAを取ろう!~内田の野望~』。オリコンで1位になったが、企画モノっぽさとごり押し感が強すぎて、本人のキャラにはあまり合っていなかった。
それよりも推したいのが、5作目の『幸せになりたい』だ。広瀬香美が手がけたバラードで、もどかしくも切ないラブソング。自信がなかった少女が実力をつけ、吉岡との離婚なども乗り越えて、公私共に「幸せ」に見える今、デビュー当時より天下(TENCA)に近づいているのではないか。
もっとも、本人にそんな大それた野望などなさそうだが、今回の結婚もおそらく追い風になる。伝説のイケメン俳優をマネージャーにして再婚も、という展開は一種のハク付けになるはずだ。万が一、何かやらかしても夫の存在がプラスに働くかもしれない。
そういえば、昨年「30代以上の男性300人の『付き合いたい50代女優』」というランキング記事へのコメントを求められた。1位は50歳になったばかりの内田だ。もっぱら素材のよさと勢いで獲った18歳でのオリコン1位より、経験を重ねてからのこちらの1位のほうが趣深いともいえる。
人生、特に芸能人の人生は、こういうところが面白い。
ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。
