左から有村架純、能年玲奈(のん)、尾野真千子

 昨年からNHK BSで再放送されていた、比嘉愛未主演の盛岡を舞台にした老舗旅館の女将修業物語『どんど晴れ』が今週で終わり、4月20日から松嶋菜々子演じる元OLが弁護士を目指す『ひまわり』の再放送が始まる。しかし『ひまわり』は2022年に地上波のNHK総合で再放送されたこともあって、「またやるの?」という声が一部で出ているという。

 そこで編集部では「再放送してほしい朝ドラ」のアンケートを実施。ランキング形式で紹介する!

あのスターの初々しい姿を見たい!

 10位は『梅ちゃん先生』。終戦直後の焼け跡から始まる、梅子(堀北真希)が医師となる物語だ。「堀北の美貌、松坂桃李の若かりしころを見たい」(長崎県・43歳)と、梅子と結婚する幼なじみの信郎(松坂)のことに触れる人や「主題歌を毎朝聴きたい」(岡山県・45歳)とSMAP『さかさまの空』へのリクエストも。

「SMAPの歌とともに、昭和時代の街をジオラマで再現したオープニング映像も話題になりました」と語るのは、ドラマに詳しいライターの成田全さん。

 9位は日本のドラマ史上最高視聴率となる62・9%を記録、1年にわたって放送された『おしん』。「あの時代の空気感を味わいたい」(福井県・57歳)、「田中裕子さんの色気がすごかった」(秋田県・58歳)と、時代を超えて見る人を釘づけにする朝ドラだ。

『おしん』の大ファンという成田さんは、

「世間では小林綾子さんの“チビおしん”のイメージが強いですが、その後のおしんを演じた田中裕子さん、乙羽信子さんのパートこそが本作の醍醐味。一度見始めたらおしんの波乱の人生に心をわしづかみにされ、毎回、そして毎週の終わりに『この後どうなるの!?』という強烈な引きがあって、ハマること間違いなしです」とイチ推しする。

 8位は沖縄と東京が舞台となった『ちゅらさん』。「山田孝之の初々しいころを見たい」(千葉県・47歳)など、主人公の恵里(国仲涼子)の弟・恵達(山田)人気や、「国仲さんがキラキラしていて出演者みんな好きだった」(山梨県・50歳)という意見も。

「登場人物が魅力的で、ダメな人もどこか憎めないのが『ちゅらさん』の特徴でしょうね。そのダメな人筆頭の恵里の兄・恵尚(ゴリ)が沖縄土産として売り出して大失敗したキャラ『ゴーヤーマン』が、現実の世界では大ヒットしました」(成田さん)

 7位は小説家・吉行淳之介氏と女優・吉行和子さんの母で、美容師の吉行あぐりさんがモデルの『あぐり』「野村萬斎さんは初見だったけど、以来ファンです」(宮崎県・59歳)、「テーマソングが爽やかで好きだった」(北海道・62歳)といったコメントが寄せられた。「田中美里さんが演じたあぐりの夫・エイスケ役の野村さんの人気が沸騰するも、急死する展開に視聴者が衝撃を受けました。この2人の長男役として、子役時代の生田斗真さんが出演しています」(成田さん)

再放送もなく、ソフト化も配信もされていない作品

 6位は『ごちそうさん』。杏が演じた、おいしいものに目がない主人公・め以子の夫役を東出昌大が演じ、2人が実際に結婚するきっかけになったドラマだけに「怖いもの見たさで杏ちゃんと東出を見たい」(福島県・40歳)という意見が。

 また「菅田将暉、なにわ男子の西畑大吾を見たい」(長野県・42歳)とイケメン狙いの人も。

「め以子の長男役が菅田さん、次男役が西畑さんで、2人の運命が戦争で変わってしまった展開に涙した人も多いと思います。また義姉の和枝役を演じたキムラ緑子さんのキツ~い船場言葉と“いけず”も話題になりました。

 怖いもの見たさ、で言うと私は夏菜さんと風間俊介さんが夫婦役だった『純と愛』の、朝ドラ史上屈指の壮絶展開をもう一度体験してみたいです(笑)」(成田さん)

 5位は母娘役のいしだあゆみ清水美沙(現・清水美砂)がダブルヒロインとなった、平成に入って最初にスタートした朝ドラ『青春家族』。「バディもののパイオニア的作品だと思う」(栃木県・60歳)と、現在放送中の『風、薫る』と重ね合わせる声も。また当時15歳の稲垣吾郎がオーディションに挑み、合格して清水の弟役で出演した作品だけに「なぜ再放送されないのか。吾郎ちゃんの朝ドラデビュー作を見たい」(千葉県・48歳)と再放送を熱望する意見も寄せられた。

「長らく再放送もなく、ソフト化も配信もされていないので、熱望する気持ち、よ~くわかります! ドラマは漫画家志望だった咲(清水)が自分の結婚式から花嫁姿のまま逃げ出すという衝撃展開から始まり、団塊世代でキャリアウーマンの母、単身赴任の父、暴力沙汰を起こす弟と、世代や生き方が違う家族を描く、当時の世相を反映した物語でした」(成田さん)

2021年『カムカムエヴリバディ』

 4位は「3世代構成だったから飽きずに見られた」(静岡県・38歳)という、上白石萌音、深津絵里、川栄李奈が祖母・母・娘をそれぞれ演じた『カムカムエヴリバディ』。「深津さん、オダギリジョーさんが素晴らしかった」(東京都・49歳)と、京都で回転焼き屋を営む第2世代の夫婦をもう一度見たいという人も。

「大正から令和まで100年間のファミリーストーリーで、劇的な展開に何度も泣かされた視聴者が多かったと思います。今作は脚本家・藤本有紀さん2作目の朝ドラなんですが、個人的には大阪を舞台に主人公の喜代美(貫地谷しほり)が落語家を目指す1作目の『ちりとてちん』も名作なので、こちらの再放送も併せてお願いしたいです!」(成田さん)

上位はやっぱり語り継がれる名作

 3位は有村架純が茨城出身のみね子を演じた『ひよっこ』「桑田佳祐さんの主題歌『若い広場』が良かった」(神奈川県・50歳)と1960年代の街をミニチュアで表現したオープニングで流れるテーマ曲も人気だ。

 また「竹内涼真をもう一度見たい」(大阪府・46歳)と、みね子との恋が成就しなかった同じアパートの住人・島谷(竹内)のことを思い出す人も。

「みね子の家族や勤務先、友人など周りにいる人たちが魅力的で、中でもみね子の幼なじみの三男(泉澤祐希)が勤める安部米店の店主の娘・米子役を演じた伊藤沙莉さんが大注目されました」(成田さん)

 2位はデザイナー「コシノ三姉妹」の母をモデルにした『カーネーション』。「朝ドラに初めてハマった」(石川県・48歳)という意見があるように、非常に高い完成度で多くの視聴者を魅了した、その年のドラマ賞を数多く受賞した名作だ。

 また「綾野剛の色気にやられた」(宮城県・39歳)と、主人公の糸子(尾野真千子)と関係が深かった紳士服職人・周防を演じた綾野の人気も高まった。

「尾野さんをはじめ出演者たちの鬼気迫る演技に引き込まれる名作なので、未見の方にはぜひご覧いただきたい作品です。ただ、一昨年から去年にかけてBSで再放送されているので、残念ながらしばらくなさそうですね……」(成田さん)

 そして栄えある1位は岩手県の北三陸と東京を舞台に、能年玲奈(現・のん)、小泉今日子、宮本信子が娘・母・祖母をそれぞれ演じ、「じぇじぇじぇ」の流行語を生んだ『あまちゃん』。「初めて朝ドラを完走した」(埼玉県・49歳)、「子役時代がなくて入り込みやすかった」(福岡県・43歳)と、明るく楽しい展開に引き込まれた人からの投票が集まった。

本作を手がけた脚本家・宮藤官九郎さんならではの濃いキャラクターや、テンポよく繰り出されるセリフ、『わかるヤツだけわかればいい』という小ネタをちりばめた明るさと楽しさの中に、ドラマ放送の2年前に起きた東日本大震災への鎮魂と再生の祈りを込めた不朽の名作。

 これまで2度再放送されていますが、そのたびに新しいファンを獲得して話題になる稀有な朝ドラです」(成田さん)

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「もう一度見たい」再放送してほしい朝ドラランキング