日曜劇場『GIFT』(公式サイトより)

 4月12日夜9時、TBS日曜劇場の新作『GIFT』が幕を開けた。主演は堤真一(61)。1999年放送の『ザ・ドクター』以来、実に27年ぶりとなる日曜劇場主演である。注目度は高く、共演には山田裕貴、有村架純、安田顕、山口智子、玉森裕太ら豪華キャストが名を連ねたがーー。

約4年ぶりの初回視聴率2桁割れ

山崎賢人主演の日曜劇場『アトムの童』

 翌13日に発表された初回の平均世帯視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。個人視聴率は5.7%だった。日曜劇場の初回が2桁を割るのは、2022年10月期の山崎賢人主演『アトムの童(こ)』(初回8.9%)以来、約4年ぶりの出来事となる。

「前クールの鈴木亮平主演『リブート』は初回13.3%、最終回12.7%と安定した数字を記録しており、今作は前作から約4ポイントのダウンでのスタートとなりました。ところが。視聴者の反応は《見るつもりなかったけど5分みてたら結局最後まで見ちゃってた》《視聴率意外だな、みたらハマる面白さだったよ》《ロイヤルファミリー→リブートが近年で最強すぎて流れが悪かった》と、上々と言えそうです」(ドラマ誌ライター、以下同)

『GIFT』は完全オリジナル脚本で、天才宇宙物理学者・伍鉄文人(堤真一)が、車いすラグビーの弱小チーム「ブレイズブルズ」と出会い、「僕なら勝たせることができます。このチームを日本一にさせましょう」と宣言するところから物語が動き出す。脚本はNetflix『サンクチュアリ―聖域―』やTBS『クジャクのダンス、誰が見た?』を手がけた金沢知樹が担当。日本車いすラグビー連盟の監修のもと、2024年パリパラリンピックで日本代表が金メダルを獲得した競技のリアルな魅力が描かれている。

「車椅子ラグビーというドラマの題材としては一般受けしにくい点が初回視聴率に影響したのではと思います。しかし、1話を見た視聴者からは『面白かった』という声が多く、今後の展開を楽しみにする視聴者も少なくありません」

 初回では、チームのエース・宮下涼(山田裕貴)が伍鉄に競技用車いすで勝負を挑み、激しくぶつかって倒すシーンが話題を呼んだ。強豪「シャークヘッド」との試合では、敵チームのヘッドコーチ・国見明保(安田顕)が厳しい言葉を投げかける中、伍鉄が笑顔で再起を誓う姿が印象的だった。

過去にも「初回低迷→巻き返し」の事例

「日曜劇場で初回視聴率が振るわなかったものの、その後回復した事例は存在しています。2022年10月期の『アトムの童』は初回8.9%という厳しいスタートでしたが、物語の進行とともにじわじわと人気を伸ばし、最終回では10.2%まで回復。

『GIFT』も同様のパターンをたどる可能性は十分にあります。題材が「車いすラグビー」という一般的な認知度が決して高くないスポーツだが、主演の堤真一や山田裕貴といった豪華キャストに加え、主題歌は『Official髭男dism』と話題性が絶えません」

 国内最大級の映画・ドラマレビューサイト「Filmarks」での平均レビュー点数は、初回終了時点で3.6点(5点満点中)。今後の展開次第では前作『リブート』の4.0点と比較しても遜色ない評価となる可能性が高い。

「ドラマの成否は3〜4話放送くらいが勝負でしょう。実際、TVerなど配信サービスでの再生数、SNSでの話題性、そして作品自体のクオリティが総合的に問われる時代で、ドラマの評価指標は世帯視聴率だけでは測りずらくなっています。視聴者も『3話くらいまでは見る』層も多く離脱か最終回までかの分かれ目となりそうです」

 前作『リブート』の好調な流れを受け継ぐ形でスタートした『GIFT』。数字上は厳しい船出となったが、日曜夜9時を心待ちにする視聴者が増えることを期待したいーー。