小嶋陽菜

 2018年に「Her lip to」「Her lip to BEAUTY」などのアパレル、ビューティーブランドを設立し、実業家として辣腕を振るっていることでも知られているのが、元AKB48のタレント、モデルの小嶋陽菜。4月13日、小嶋は運営会社「heart relation」の全株式を売却し話題になっている。

親会社の業績への貢献が大きい小嶋が経営に参画か

 今から1年8ヵ月前の2024年8月、小嶋はすでに同社の株式51%をアパレル上場企業の「yutori」に売却済みで、およそ17億円を手にしている。現在もheart relationの代表取締役COOを務めている小嶋を含む株主が保有していた残り49%の株式はyutoriに売却され、完全子会社化されている。小嶋が保有していた株式45・5%の売却額は、およそ18億2000万円に及ぶという。起業から8年で35億円を超える資産を“フラゲ“したことになるが、それだけにとどまらないという。

「yutoriの第三者割り当てによる新株発行で、譲渡額の一部として5万3600株が割り当てられた小嶋さんはyutoriの大株主に名前を連ねることになります。完全子会社化したheart relationは、親会社の業績への貢献が大きいため、小嶋さんにyutoriの株式を割り当てることで経営への参画など関係を維持していきたいという狙いがあるようです」(アパレル関係者)

 実際、yutoriの2026年3月期3Q(第三四半期)の決算説明資料によると、売上高104.9億円のうち小嶋のheart relationは40億円以上をたたき出し、yutoriの主力事業になっていることがわかる。しかも、単体の第三四半期売上高は前年同期比123%と急成長。アパレル、コスメ、ランジェリーと展開する中、今年3月にはセカンドライン「Essentia by Her lip to」をスタートさせ、さらなる成長が期待されているのだ。

経営者に向いている商才と人間力

 榮倉奈々、柴咲コウ、佐々木希らのほか、板野友美、指原莉乃といったAKB48OGもアパレルやコスメなどのブランドを手掛けているが、なぜ女性芸能人の中でも、小嶋は圧倒的成功を収めることができたのか。

「ブラウスやシャツ、カーディガンは1万円台後半、ワンピースが2万円台後半がメインで決してお手ごろではなく、価格帯は他の女性芸能人のブランドとそう大差ありません。しかし、主力のアパレルは上品なフェミニンさが売りで、女性が一番かわいく見えるシルエットを研究しつくされているだけでなく、デニムも岡山・児島産のものを使用するなど、素材や縫製にもこだわっています。それだけに生産数量を絞っており希少性も高く、リセールバリューが高い点もポイントです。

 小嶋さん自身がモデルを務めているほか、本人のインフルエンス力でブランドの世界観がダイレクトに伝わりやすく、感度の高い女性たちから支持されています」(前出・アパレル関係者)

自身がプロデュースするブランドのコレクションを披露する小嶋陽菜(本人のインスタグラムより)

 さらに、経済誌記者は小嶋のもつ商才と人間力を絶賛する。

小嶋さんはAKBの生みの親である秋元康さんからの教えをかつて番組で話しています。 『何も言わないと後回しにされるから、面倒くさい女になりなさい』と言われ、人に相談せずに自分で決めるという性格を改めたそうです。その姿勢が、結果として妥協のない商品開発や、企業とのタフな交渉、そして経営者としての的確な判断に結びついているのかもしれません。

 さらに小嶋さんをかわいがっている大御所芸能人は多く、かつて番組で共演していた有吉弘行さんもその一人。こうした“人たらし”の才能は経営者としても重要な要素ですからね」

 アイドルのセカンドキャリアとしては、これ以上ないほど大成功を収めている小嶋。すでに大富豪、資本家の道を歩んでいる彼女は今後、どんな展開を見せてくれるのか。